voiceソラマドに住む人たち
interview小西邸 2階がリビングの家
小西邸_完成後インタビュー
新築小さな港町が、新たな暮らしの場。
こだわりを詰め込んだ2度目の家づくり
小西 弘幸さん(46)
翔子さん(33)
和奏ちゃん(9)
翠ちゃん(4)
今回お邪魔したのは、別府湾が広がるのどかな海辺の町。
この場所で、小西さんファミリーは、2度目の家づくりを叶えました。
40代にして2軒目の家を構えることとなったそのきっかけは・・・?
奥様の熱い想いが、家族を予想外のワクワクする未来へと巻き込んだ、
さまざまなエピソードを伺いました。
「ソラマドキッチン」との出会いから始まった、
家づくりへの挑戦
ソラマドで家を建てようと思ったきっかけは?
翔子さん実は、私たちは今回家づくりは2回目なんです。7年くらい前に同じ日出町に戸建てを新築し、そこで暮らしていました。
家のキッチンのリノベーションを考えるようになり、2年くらい前に、インスタで見かけて気になっていた、森田邸さんの完成見学会に行ったんです。その時に見たソラマドキッチンが素敵すぎて…衝撃を受けたんです。「どうしてもこのキッチンにしたい!」と思い、見学会にいらっしゃったソラマドの造士さんに、「リノベーションでこのキッチンだけをお願いすることは可能ですか?」って相談しました。
すると造士さんから「それなりに築年数の経っているお家で家全体をリノベーションするのとは違い、築年数が浅いお家に一部のみのリノベーションをするのは、いろいろもったいないですよ」と言われて。「ちょっと無責任なこと言いますけど(笑)、まだ築浅だからこそ、いま住んでいるお家を売却してもう一度家を建てる、というのもありですよ」って。
予想もしない答えがかえってきたのと同時に、「なるほど!」って思っちゃったんですよね(笑)。
なんと!大胆な提案。弘幸さんは、それを聞いたときはどうでしたか?
弘幸さんいやもう、、、家を売って建て直すなんて、考えてもいなかったので驚きました。なので最初、僕は真剣に考えてなかったんですけど、妻がどんどん本気になっていって(笑)。
翔子さんの情熱が、強くなってきたわけですね。
弘幸さんそうなんです。妻は基本、何に対しても強い意志を持つタイプで。「やりたい!」って思ったらとことん追求するタイプなんです。そんな感じなので今回、ソラマドさんの家を建てるにあたって、なんと妻からプレゼンを受けたんですよ。「ソラマドの家を建てたらこんないいことがあるよ!」と、力説されました。
すごい。で、翔子さんの粘り強いプレゼンが叶ったわけですね。
弘幸さんはい。言い出したら絶対やりますからね(笑)。でも僕も彼女の話を聞いていて、特にダメっていう理由もなかったですし。前の家は僕の実家がある場所で同じ日出町内でも、山や緑が豊かな場所。今の家は海が目の前。全く違う環境ですが「こんな場所での暮らしもいいな」って思っちゃったんですよね。
翔子さんの熱意、伝わってよかったですね。
翔子さんいや、でも結構主人も、頑固なところもあるので(笑)。思いのたけを伝えて相談し、最後は前向きに決断してくれました。
では以前お住まいの戸建てはもう、売却の価格も折り合いがついたということですか?
翔子さん実はまだ、前の家は売却が決まっているわけじゃないんです。
ということは売却が決まる前に、2回目の家づくりに挑戦されたということですね。それはなかなか勇気が必要だったのでは?
弘幸さんそうですね。正直落ち着かない感は、あります。ただ、前の家は知り合いの工務店さんにお願いして建てたのと、土地も実家の土地だったので。そこまで金額的には大きな負担にはなっていなかったので。もちろん、早く売却が決まればとは思っています。
土地選びに完璧を求めすぎず、
優先順位を自分たちなりに見出した
この場所はどうやって見つけたんですか?
翔子さん造士さんに探していただきました。条件としては、駅から近いこと、徒歩で買い物などに行ける場所であることをお願いしました。これは主人へのプレゼンで納得してもらうためにもマストな条件でした。でもそうすると、どうしても金額的にも高くなってなかなかいい場所が見つからなかったんです。
この土地は私もネットで探していた時に見かけて知っていたのですが、何せ30坪しかなくて。でも造士さんが「30坪でも大丈夫、建てられますよ」って言ってくれて。「2階をリビングにしたら眺めもよくていい家ができるかも」という提案をいただき、私たちもそのイメージに納得できたので決めました。
目の前に広がる海の眺めが最高ですね。漁師町っぽい雰囲気たっぷりな環境もいいですね。
翔子さんこの場所から見る眺めは、確かに決め手のひとつです。天気がいいときは、高崎山や別府タワーも見えるんですよ。昔から漁師をされている方が多く、のんびりした港町の感じも好きです。まだここに引っ越してきたばかりですが、今年の夏はリビングから別府の花火なんかも観れるかもなって。
この土地を選んだ決め手は、ほかにどんな点ですか?
翔子さんやはり金額、あと立地です。うちから徒歩圏内で最寄りのJRの駅にも行けます。ここなら子どもたちが高校生になって通学で駅を利用することになっても便利だし、自分たちが年老いても、徒歩圏内で買い物なんかもできると思ったのも、選んだ理由のひとつです。
この場所、ご主人はどうですか?
弘幸さん朝、窓のロールカーテンを上げたとき、海と山が良く見える開放感ある眺めが、最高なんです。気持ちよくて、とても新鮮です。
海が間近なこの立地、災害に対する不安は、なかったですか?
翔子さんもちろん災害のことは考えました。でも100%自分たちの希望を叶えられる場所って、なかなかないと思うんです。自分たちなりに土地選びの優先順位をつけて、この場所を選んだ感じです。
憧れのソラマドキッチンを手に入れた
その満足度は!?
お家の間取りを教えてください。
翔子さん1階にはバスやトイレ、ランドリー、サニタリールーム、寝室、ウォークインクローゼットを、2階にキッチンとリビング、子どもたちのスペースと書棚、ウッドデッキを設けました。
念願のソラマドキッチンを手に入れた感想はズバリ!どうですか?
翔子さん最高です!コの字型のキッチン、本当に使い勝手がいいです。キッチンからリビングも見渡せて、目の前にこの眺めも広がって。理想の空間です。私は、とにかくズボラなので、キッチンで家事も食事もこなせるこの導線がとても気に入っています。
前の家は、リビングとキッチンが縦長の間取りで、すごく動きづらかったんです。私がキッチンで家事していて、その隣の部屋で家族がワイワイくつろいでいるのを見ると、「なんで私一人でご飯作ってんの!」ってイライラしながら支度することもありました。
今は、リビングも見渡せるし、キッチンの前のカウンターで食事するから、ポツン、とした感じもなく家事をしながら会話も楽しめるのが嬉しいですね。あとここで飲むお酒の美味しさが、また格別で(笑)。眺めも堪能しています。
キッチンにあるお酒のボトルやビールサーバー、これはご主人用ではなくもしかして翔子さん用!?
翔子さんあ、そうですこれは私のです(笑)。
弘幸さん僕はそんなに、飲まないですね。妻が飲むものを飲みます(笑)。特にこだわりもないので。
ご主人、優しい。もうこのキッチンには、翔子さんの欲しいものが詰まってますね。食洗機も人気のミーレにされたんですね。
翔子さんこれもどうしても導入したくて。ダイスケさんから「この食洗機やめたら予算削れるよ」って言われたんですけど、ここは譲れませんでした(笑)。
弘幸さんでもこの食洗機は本当にいいです。洗える容量が大きくてとても便利ですよ。
キッチンの前にある書棚とヌックも、ちっちゃな図書館みたいで素敵です。
弘幸さん僕も妻も本やマンガが好きで、とにかく本類の量が多くて。前の家の時、置き場所が定まっていなくて、本がどこに行ったか分からない、みたいな状況になっていたのもあり、今回はこのコーナーを作りたいとお願いしました。ヌックを設けて、ちょっとくつろげるスペースも作って。実際作ってみたら・・・すごくいいです!
まだまだ、たっぷり収納できそうですね。
翔子さん部屋自体はすごくミニマムなんですが、1階のクローゼットも結構ゆったりめに作ってもらいました。ダイスケさんから「収納の中に暮らしているみたいだね」って言われましたけど(笑)。
弘幸さん上手く収納していかなくてはとは思っていますが、モノの置き場所を決められるというのがとにかくラクだし整います。
狭小地ならではの苦労はあれど、
らせん階段で明るい空間を実現
家づくりで、ほかにこだわった点やエピソードはありますか?
翔子さんらせん階段ですね。当初の設計では「らせん」ではないプランだったんですが、家づくりをするにあたって大分市の浜畑邸さんの完成見学会にお邪魔したのですが、その時見た、らせん階段がとっても印象的だったんです。金額的には普通の階段よりコストがかかるといわれ、悩んだすえ、らせん階段を採用しました。
玄関を入ってすぐ目に飛び込んでくる階段がカッコいい。明るいし開放感もありますね。
翔子さん最初は直線の階段だったんですけど、それだと1階が暗くなるんじゃないかと思って。1階も明るくて抜け感のある空間にしたかったので、らせん階段にしてよかったです!
弘幸さんただ、2階リビングでらせん階段を設置するのには大変な面もありました。
どんな点に苦労されたんですか?
翔子さん通常は階段自体、完成したものを持ってきて設置するらしいんですが、この場所が狭く、トラックが乗り入れできないため搬入できないという問題が発生して。
結果、現場で階段を溶接して組み立てて設置、という作業にしてもらったんです。こういう作業は前例がなかったらしく、ソラマドさんにもご苦労かけてしまいました。
弘幸さんあと家電の搬入も大変でした。冷蔵庫もクレーンで釣りあげてと思っていたんですけど、そのクレーン車も入らない狭さなので、はしごをかけて人力で運ぶという方法になり。この作業をお願いできる業者さんを探すのも大変でした。
2階リビング+らせん階段ならではのご苦労でしたね。以前、同じような立地のソラマドオーナーさんも同じような問題を話されていました。
弘幸さん設置や搬入は苦労しましたが、採用して大満足です。夜、2階のリビングの電気を消して、1階の寝室に降りるときに、階段をゆっくりくだって下から窓を見上げたときに、月がみえたときなど、開放感あってとってもいい雰囲気なんですよね。
弘幸さん、ロマンチストですね〜。
翔子さん今、はじめて聞きました(笑)。
妥協したくないところ、
譲れるところをじっくり考えながら
決めていった
予算面はどうでしたか?想定内におさまりましたか?
翔子さんいえ、オーバーはしてしまいました。
弘幸さんでも、とんでもなくオーバーしたわけではないので、許容範囲でした。
翔子さん想定していた予算を超えはしましたが、こだわりたいところに予算をかけたぶん、おさえるところはおさえられたと思います。
例えば、外壁も最初は金属系のサイディングにしたかったんですけど、実際に見積もってみたらとんでもなく高くて。なのでそこはダイスケさんと相談しながら、なるべく理想に近いものを提案してもらって、採用しました。
妥協したくないところと譲歩できる部分、優先順位をつけることがポイントなんですね。
家を建てることの楽しさ、
面白さを実感
ソラマドでの家づくりはどうでしたか?
翔子さん最初に家を建てたときは、知り合いの工務店さんに基本はおまかせで、という感じでしたが、今回ソラマドさんとの家づくりで感じたのは、具体的にどうしたい?ということを聞いてくれて引き出してくれたのがすごくよかったです。例えば、本棚ひとつとってもダイスケさんから「何冊くらい置きたいですか?」って尋ねられて「何冊なんだろう?どういう書棚が欲しいんだろう」というように、細かいところをヒアリングしてくれました。
弘幸さん雑談のなかで「どういうふうに家で過ごしたいですか?」って言われて。暮らしをイメージすることを楽しめました。
2度目の家づくりだからこそ、
反省を活かしてこだわりを発揮できた
2度目の家づくり、振り返ってみてどうでしたか?
弘幸さんまさか40代で2軒目の家を建てることになると僕は思っていなかったし、実は妻のような、家づくりに興味があまりなかったんです。でもソラマドさんが、最初興味をあまりもっていなかった自分にも丁寧に、「家を建てることって楽しい」というのを伝え続けてくれ、気づいたら自分も家づくりの楽しさに巻き込まれてました。
翔子さんソラマドさんの「建てるならワクワクすることをしませんか?」というのが伝わりましたし、同じ気持ちで家づくりを楽しめました。
弘幸さんあと、僕だけだったら家をまた建てるという勇気はなかったですね。(奥さん見ながら)この人、ホントに有言実行なので(笑)。気づいたら僕も、家づくりにワクワクして楽しませてもらった感じです。
翔子さんソラマドさんじゃなかったら2回目のチャレンジはしてなかったかもしれません。
弘幸さんそれに前の家をつくった経験と反省点があったからこそっていうのもありますね。
翔子さん前の家より広さ的には狭いんですけど、不思議と家族みんな、自由にのびのびしてる感じがします。娘たちも、前の家ではよくケンカしてたんですけど、今はあんまりしないんですよね。子ども部屋を仕切った間取りにせず自由に過ごせるからなのか。眺めのいい海効果なのか(笑)。
目の前の海の広さのように、もしかしたら気持ちも自然とのびやかになってきているのかも!?ですね。海のチカラ、スゴイ!(笑)
翔子さんこの眺めを楽しみつつ、バーベキューしたり海まで散歩に行ったり。繰り返しになりますけど、この眺めを楽しみながら飲むお酒も最高だし(笑)。のんびり、ゆっくり暮らしの楽しみを広げていきたいです。
〈編集後記〉
翔子さんの「ソラマドキッチン」への情熱を機に始まった小西家の一大プロジェクト。
普通なら「2軒目なんて」と、尻込みしてしまいそうですが、
どうやったら実現できるかを、突き詰めて考えたからこそ、
それまでとはまったく違う、新たな暮らしの愉しみ方を見つけられたんだと思います。
お二人にいろいろお話し伺っていくとふと、
「あれ?奥さんと同じくらい弘幸さんもワクワクしてないですか?(笑)」と、言わんばかりに弘幸さんもイキイキとした表情で、新居への満足度を語ってくださったのも印象的でした。
翔子さんの「自分の感性と信念を貫く」まっすぐな気持ち、弘幸さんの「寛大で芯がぶれない」ところ、それぞれが補いあって生まれた新たな暮らしの場で発見と喜びいっぱいの日々を、楽しんでほしいです。
──この記事を書いた人
ライター/清祐 智絵
大分県大分市在住。媒体を問わずさまざまなジャンルの取材・執筆活動を行う。一児の母。インタビューを通じて、ソラマドの家のオリジナリティあふれる家づくりで生まれたエピソードや、それぞれの家族の暮らし方の取材をとおして「ソラマドに住む」人たちのストーリーを綴っている。