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2024.7.17 < Blog > カラスになった大工さん

みなさんこんにちは。

ソラマド大分の造士です。

そろそろ梅雨明け宣言な感じになってきましたね。

そして今週末から子供たちは夏休み。

 

 

子供たちの家時間が長くなるシーズンは楽しいことも沢山でしょうけど、何かと親子でのライフサイクルが狂ってお互いイライラが募る瞬間もあるのかもしれません。

 

私個人的には小中学生の夏休みの思い出と言えば、給食が無いので昼食自炊生活月間ですね。

買い物と料理はそれほど苦では無かったので、実験的に自分で好きなものを作って食べる「ひとり3分クッキング」が夏休みの楽しい思い出かもしれません。

 

そして、夏休み終盤の宿題計算ドリルは電卓でバチバチやって一気に終わらせるという、経理部残業タイムのような小学生時代だった事を思い出します。

 

 

さて、そんな私のしょうもない夏休みの思い出は置いといて、本日のBlogタイトルは「カラスになった大工さん」です。

なんとなく、この話はいつか書こうと思っていたのですが、フト今日書こうかなと思いましてPCパチパチし始めたところです。

 

 

ソラマドの家づくりに絶対的に欠かせない存在として「大工さん」という職人さんが居ます。

ところで皆さん「大工さん」ってどんなイメージありますか?

なんだか日常生活ではあまりカラミの少ない職種ですよね。

 

 

医者や警察官、スポーツ選手やパティシエ・保育士、最近はYouTuberなども子供たちの将来の職業の夢ランキングに登場しますが、意外と大工さんって根強い人気(特に男の子)があって、おおよそ毎年トップ15位ぐらいの中には入っているのです。

 

その大工さんのイメージって、なんだか「力持ち」で「無口」で「ストイック」な感じってありませんか?そしてなんだか話し辛い感じだったり、ちょっと怖いイメージもあるみたいですね。

 

 

でも、最近の大工さん達のリアルはちょっと違います。

というか、だいぶ違います。

 

特にソラマドの大工さん達は、皆んなスーパーフレンドリーなナイスガイ達なのです。

もう、気難しくてクセがあってコミュニケーション能力の無い大工さんの時代はとうに終わっている状況なのです。

多分ですが、それは同業他社さんでも同じじゃないのかな?とも思います。

 

 

そんなソラマド大工のナイスガイ達の中でも、ピカイチナイスガイな池辺棟梁。

いつも笑顔で心優しく、ちょっと特徴的な低音の声で、施主さん達にもよく声をかけてくれてた池辺さん。

 

流石に外の仕事なので日焼けで色は黒いですが、背が高くてなんだかシュッとしてて、いつも紳士でイカつい感じゼロな池辺さん。

 

そんな池辺さん、昨年5月に急逝で空に行ってしまいました。

 

 

突然すぎて、当時もですが今でも信じられないぐらいです。

 

その突然の訃報を受けて、現場管理のスタッフと共にお通夜に参列して、池辺さんの目を閉じた顔見たらもう、、、、たまんなかったです。

 

その後、お通夜の会場で奥様や息子さんともいろいろ話してたら『意外と本人の写真(遺影用の)が無いんです、、』との話。

まさかこんな事になるなんて、ご家族も考えていなかったので仕方ないですよね。

 

池辺さんの携帯にはご家族や友人達との写真ばかりで、ご自身のバシッとした写真も意外と無いとの事だったのです。

 

 

そこで、数年前に玖珠の棟上げ現場でソラマド専属のプロカメラマン「青地大輔」さんに撮影してもらった写真データの中に池辺さんが写ってる写真があるかも!!と思い、写真を探して印刷して葬儀に間に合うように持っていく事になったのです。

 

 

それから急いで事務所に戻って当時の写真データを見返し、池辺さんの写真を探してUSBに移して、私は翌日の葬儀には設計打合せでどうしても行けないので、現場管理のスタッフ上杉さんにUSBを託したのでした。

 

 

そしてその夜22時ごろ、モデルハウスと隣接した事務所の間ぐらいの場所で、現場管理スタッフ上杉さんと池辺棟梁の話題で立ち話をしていた時に、、、その事件が起きたのです。

 

突然、大分モデルハウスの外階段ヨコに茂っている3mほどの高さのシマトネリコの木から「ドサッ!」っと暗闇の地面に何か黒い物体が目の前に落ちてきたのです!

 

 

『えっ!?(ビクッ) なに!?』ってなるオジサンふたり。

 

『え!?なんが落ちた!?』と思って目を凝らして見てると、その黒いモノが突然ムクっと起き上がり、一言。

 

『カー、、、🐦‍⬛』

 

 

 

『え!?カラス???』

 

そしてその黒い物体は『カーー、、カーカカー、、、』と、なにか独り言のような鳴き方でトボトボとゆっくり暗闇の駐車場に歩き去っていったのでした(汗)。

 

 

『なんや、、、あいつ、、、』

 

突然の出来事に唖然とする自分達でしたが、なんだか可笑しくて、どう考えても池辺さんにしか見えなくて、上杉さんと『アレぜったいに池辺さんやわぁ〜w』と、お通夜の大泣きの後にふたりで大笑いをしたのでした。

 

多分『コイツらどんな写真を葬儀で使おうとしてるんやろか?』って、気になったのでしょうねw

 

 

いつも高いところに居た池辺棟梁。

カラスになって落ちてきた。

てか、落ちたらいかんやんw

 

いつも愉快な人でしたが、次はカラスですか、、w

今もどこかで「カーカー」言ってるのかな?

高いところから、現場見てるかな?

いつもありがとう。

 

ちなみに、池辺さんの息子さんもソラマドの大工さん。

親子2代でソラマドを造ってくれています。

池辺さん、息子さんも頑張ってるよ〜。

 

という、お話でした。

おしまい。

 

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