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interview野口邸

野口邸_着工前インタビュー

新築

リサーチするチカラと直感を信じて歩んだ、
マイホームへの道

野口 勝一さん
   真矢さん
   芽生ちゃん
   結葉(ゆのは)ちゃん

2023年の秋から約1年。いよいよ新居も完成間近という野口さんファミリー。

かなりスムーズに、テンポよくすすんだ今回の家づくりのキーマンは、IT関係のお仕事をされているご主人の勝一さん。

自らが集めた情報や知識をもとに、「理想やこだわり」と「現実」をしっかり見極めながら、家づくりをされたようです。

ノマドワーカー、賃貸住まいからの、
家づくりへのチャレンジ

家を建てようと思った経緯を教えてください。

 

勝一さん僕たちは10年ほどお付き合いして結婚したのですが、結婚前から一緒に県外を点々とする暮らしをしていたんです。お互いサーフィンをしていたので「サーフィンしたい」と思えば宮崎県へ、雪のあるところへ行きたいと思えば長野県へ移住したり。住まいや働き方にとらわれない、自由気ままに暮らしていたので、まさか自分が家を建てるとは思いませんでした(笑)。

 

きっかけは、夫婦のふとした会話から

ノマドワーカーを満喫していたわけですね。大分へ戻られた理由は?

 

勝一さん結婚後、次女が生まれたのがきっかけです。5年前から僕の地元である大分で暮らしています。

 

 

 

現在のお住まいはどんなところですか?

 

勝一さん大分市・宗方方面にある新築・一戸建ての賃貸住宅に住んでいます。

 

 

新築・一戸建ての賃貸とは、珍しいですよね。なぜ家を建てようと?

 

勝一さん今の新築・一戸建て・賃貸の家は、物件をいろいろ探していたら偶然見かけて決めたんです。小学校へも徒歩5分と立地もよくて。また僕は、Web関係の仕事をしていて在宅勤務なんですが、書斎もあり、今の家でもなんら問題もなかったんですが。
ある日、妻と何気なく一戸建ての家づくりの話になったときに「私はずっと持ち家がほしかった」みたいな話になり。「え?そうなの?」と、驚いたんです。そんなふうに思っているんだと初めて知って。

 

真矢さん以前「持ち家派か賃貸派」か、みたいな話になったときに、主人が賃貸派だったし、お金や将来のことを考えたら「家づくりって大変そう」という印象もあったので、半ばあきらめていたんです。

 

勝一さん「それなら家を建てることも考えてみる?」ってなったのが、2023年の11月の初めで。その月の後半にはもう、ソラマドのモデルハウスに見学に来ていました。

 

 

行動力がありますね。

 

真矢さん私は結構、のんびりしているタイプなんですが、主人はどんどん調べて動くタイプで。ガシガシ検索して、進めてくれました。

 

 

 

ソラマドのことは、どうやって知ったのですか?

 

勝一さん以前、会社へ出勤するスタイルで働いていた時期があったのですが、その時、自転車通勤の帰り道にオシャレだなぁと思ったのがソラマドの家だったんです。というか、造士さんの家だったんです(笑)。あと大分市美術館近くの吉川邸さんの家も目に留まって印象に残っていて。
ソラマドさんのホームページに、吉川邸さんが紹介されているのも拝見しましたし、どの家もいい雰囲気だなぁって思ったので、僕がモデルハウスの来場予約をしました。

 

 

他社にも見学に行かれましたか?

 

勝一さん一応、住宅展示場は見に行きました。でも「なんか違う」って思って。営業マンのグイグイ来る感じが自分たちには合わなかったかもしれないです。
あと、よく展示場へ行くと、連絡先とかアンケートとか書くじゃないですか?僕がマーケティングの仕事をしているのもあり、「これを書いたら、きっと電話とかメールが来て、アプローチされるんだろうなぁ」「見込み客としてリストの1人になるんだろうなぁ」とか考えてしまって、何となく気がのらず。肝心の家づくりへのヒントや感銘を得るものが僕らにはなかったかなという印象でした。

 

 

 

マーケターというお仕事をされているからこその勘、みたいなのもあるんでしょうね。では、初めてソラマドのモデルハウスを見たときの印象は?

 

勝一さん実際に初めて伺った時は、いい雰囲気だなぁと改めて思いました。僕が40年間近く生きてきたなかで自分の培ってきたものが、ソラマドさんへたどり着かされたのかなぁと思いました。

 

真矢さん見た瞬間「好き!」って思いました。モデルハウスのようなテイストがいいと思いました。

 

勝一さん完璧にカッコよくてピカピカな家が並ぶ住宅展示場の雰囲気とはちょっと違う、リアリティがいいですよね。実際に暮らしているような雰囲気で、すんなり暮らしをイメージできました。

 

真矢さんフローリングの経年劣化の風合いが分かるのもいいです。長く住み続けると、無垢の床がどうなるのかとか見て触って分かるのもよかったです。

 

 

持ち前の「情報収集力」「分析力」で手に入れた、
条件にふさわしい土地

新居は、どのあたりに建つのですか?

 

勝一さん大分市の坂ノ市エリアです。家へと続く道の入口が少し細い形状の旗竿地で、80坪くらいです。

 

 

土地選びで、どんな条件をお持ちでしたか?

 

勝一さんハザードマップにかかっていない地域を希望しました。

 

 

今お住まいの場所とは、全く違う市内東部の郊外エリアになりますがそのあたりは?

 

勝一さん家を建てるなら、自分たちなりにこだわりを盛り込みたかったので、建物に予算をかけるぶん、土地の費用はなるべく抑えました。市内中心地での土地探しとなると、どうしても予算的にも難しかったので、郊外エリアを選択しました。
僕が在宅ワークの仕事なので通勤もないため、わりと地域自体は、比較的どこでもいいかな、というのもありましたし。

 

 

真矢さん私は長崎の田舎町の出身なので今回決めた土地も、郊外とか田舎な感じはしないですね。ちょっと足を運べば、病院やスーパーなど生活に必要な施設も充実していますし。

 

勝一さん妻は今住んでいる住まいでさえ「都会すぎて落ち着かない」と言うくらいなので(笑)。だから、今回決めた場所も全く抵抗ないみたいです。

 

 

では、あまり悩むことなく土地も決めたんですか?

 

勝一さんいえ、一応悩みはしました。ハザードマップにかかっていないとはいえ、海も遠くはない場所なので。あと、娘たちが通う小学校が家から2キロほどあり、そこは悩みました。でも中学校は自転車通学も可能だということや最近、大型ショッピングセンターとかもできたので、これから住みやすくなる地域かもと思い決めました。

 

 

土地はどうやって探しましたか?

 

勝一さん自分たちで探して見つけました。めちゃくちゃ検索して調べました。いい条件の土地は、瞬時に売れてしまうので、賃貸物件を探していた時と同じように、とにかくしらみつぶしに探しました。

 

 

 

土地探しでも職業が生かされたわけですね。

 

真矢さんどんどん調べて見つけていくんですよ。「え、もう?」ってなるくらいのスピード感でした。あと「これだ!」といい物件を見つけたときの、押しの強さもなかなかです(笑)。

 

勝一さん土地探しも100点満点はないと思ってました。60〜70点でいいと思って探しました。ただ、縁を感じた土地は、逃したくないなって。また土地を早く決めた理由の1つに、次女が来春小学校入学を控えてることもあり、なるべく早く決めたいとは思っていました。

 

 

ご主人の行動力や判断力あってのテンポのよい家づくりですね。

 

勝一さん今回決めた土地の近くにお寺があるんですけど、「神社や寺は、災害を避ける場所にあることが多い」とかも、調べるんです(笑)。すると、なぜその土地が安全なのかの理由も紐解けるんですよ。職業柄やっぱり、とことん突き詰めてしまいます(笑)。

 

 

 

徹底的にリサーチし、深堀りする力、さすが。

 

ライフスタイルに沿った
暮らしの導線やスペースを確保

もうすぐ完成する新居はどんな感じのお家になりそうですか?

 

勝一さん2階建てでリビングやキッチン、バスなどの水回り、ソラマドデッキなど、暮らしの中心を1階に集約しました。寝室は2階です。

 

 

こだわった点とかお気に入りの場所などはありますか?

 

 

真矢さんキッチンはコの字型ですが、造作ではなくシステムキッチンにしました。そこは私がこだわった点です。料理するのが好きなので、魚や肉を調理するのに掃除がラクそうかなと。あと、引き出し収納もしっかりほしかったので。

 

勝一さん僕は、仕事部屋の書斎ですかね。2畳ほどとコンパクトなんですけど、昇降式のスタンディングデスクを取り入れました。ずっと座って作業するのがあまり好きじゃなくて。基本ずっと家で作業に徹するので、変化が欲しくて。

 

真矢さんわが家は夫は家で、私は外で仕事をしているので、子どもたちの下校を出迎えるのは基本、夫なんです。今の住まいは2階に書斎があり、出迎えるとき階段を降りていかないといけないのですが、今度は書斎が1階なので導線がラクになりそうです。あと、窓越しから玄関が見える造りなので、出迎えやすくなると思います。

 

勝一さんソラマドさんからは僕の書斎を「守衛室、ってことで作っておきますね」と(笑)。まさに子どもたちの帰りを、見守る場所となりそうです(笑)。

 

 

まだお子さんも小さいので、パパさんがすぐ出迎えてくれる導線は名案ですね。

 

勝一さんオンとオフの切り替えがしっかりできそうです。

 

 

お子さんの部屋は設けましたか?

 

真矢さん今はリビングで遊びや宿題もできるようにしていますが、子ども部屋は2階に作りました。あと、パントリーのそばには、子どもたちが習い事の練習で使う、電子ピアノを置けるスペースを設けました。今の住まいはドーンとリビングに置いてある状態なので、すっきりさせたくて。

 

 

 

家事をしながら子育ても目の届くようなエリアでできる間取り、いいですね。真矢さん何か趣味とかありますか?

 

真矢さん私、モノづくりが好きで。消しゴムでハンコを作ったり、細かい手仕事が好きなんです。なので今回、小さな作業スペースを作ってもらいました。

 

勝一さん宮崎に住んでいるとき、賞を受賞するくらいハンコづくりの腕前があるんですよ。

 

 

へぇ〜そんな特技があるなんて。新居で創作活動も満喫できそうですね。

 

真矢さんキッチンのカウンターテーブルで作業すると片付けも面倒だし、刃物もあるので危ないですし。また作業スペースには小窓をつけてもらい、窓からピアノを弾いている様子が見えるようになっています
もう1つ、こだわりというか・・・「懸垂バー」をパントリーの奥に作ったんです!普段鍛えてる、とかじゃないんですけど肩甲骨のストレッチや猫背予防にもなるかなーって。

 

 

 

「懸垂バー!」。以前も何組か、取り入れたソラマドファミリーがいらっしゃいました。勝一さんでなく、真矢さんの希望っていうのが面白いです。

 

真矢さん最初、主人がつけたいって言ったら、ソラマドさんが「いらんやろー(笑)」って。でも再度、私がつけたいと伝えたら、すんなりOKしてつけてくれました(笑)。

 

建物、土地の予算感は足し算と引き算で。
無理しすぎない家づくり

予算についてはどうですか?

 

勝一さん正直最初は、まったく分からなくて。そもそもローンが組めるのかとか。なので、やっぱり調べました。シミュレーションとかもしましたし、造士さんからもアドバイスいただきました。

 

 

予算を設定するうえでの希望や条件はありましたか?

 

勝一さん予算内かどうか、という話ではないのですが、「注文住宅・新築で」というこだわりは貫きたいと思って。そうすると予算的には市内中心部に家を建てるのは難しかったので「家にこだわるのか、立地や環境にこだわるのか」を考えました。譲れる部分と、そうでない部分を明確にして、予算は着地した感じです。

 

 

ソラマドとの出合いがあったから、
未知数のワクワクが待つ
新しい暮らし方が始まる

ソラマドさんでの家づくりも終盤ですが、今の心境は?

 

真矢さん疑問や不安があるとき、まずは主人がサクサク調べて、ソラマドさんにも相談して進めてくれたので私的には、あっという間でした。最近ようやく「家を建てたんだ」という実感がわいてきました。

 

勝一さんでもソラマドさんのおかげで、自然体で打合せも楽しめました。

 

真矢さん娘たちも打合せでモデルハウスに伺うとき「造士さんち(家)なら行く!」って。モデルハウス=造士さんの家、って勘違いしてました(笑)。でも、そのくらいリラックスした雰囲気のなか、私たちも子どもたちも楽しみながらやりとりさせてもらえました。

 

 

新居でどんなことを楽しんでみたいですか?

 

真矢さんウッドデッキも設けたので家族みんなでバーベキューとかしたいですし、一人でぼーっとして過ごしてもみたいです。

 

勝一さん地域柄、海も近いので頻繁にビーチに行ったしたいですね。ビーチグラスを拾って子どもたちとアート作りとかもしたいです。

 

 

のびやかな暮らしがイメージできます。娘さんたちの成長も見守れる住まい、完成を楽しみにしています。

 

 

 

 

~編集後記~


住む場所って確かに大切です。丘の上、中心地の幹線道路沿い、はたまた山の中。それが新築・一戸建てならばなおのこと。決断した場所で根を張り、暮らしていこうというある種、覚悟のようなものも必要ですし。

でも、今回野口さんご夫妻のお話を聞いていると、どこに住むかより、置かれた場所でどうすむかを楽しみたいという想いを感じました。もともとノマド的暮らしも経験されているお二人だからでしょうか、どこに住もうとも、自分たちらしさを、ごく自然に、決めた環境と調和することができるご家族だなあと。

そして何より今回のキーワードは「調べる」チカラ。他人まかせにせず、不安や疑問に思うことから目を背けず。じっくりリサーチして、ロジカルに物事を運ぶ勝一さん。そしてそれを穏やかに見守る真矢さん。

ふとしたきっかけから始まった家づくりのストーリー。野口ファミリーならきっと、「住めば都」のように、心地よい素敵な暮らしを紡いでいけるでしょう。

 


──この記事を書いた人
ライター/清祐 智絵
大分県大分市在住。媒体を問わずさまざまなジャンルの取材・執筆活動を行う。一児の母。インタビューを通じて、ソラマドの家のオリジナリティあふれる家づくりで生まれたエピソードや、それぞれの家族の暮らし方の取材をとおして「ソラマドに住む」人たちのストーリーを綴っている。

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