設計と施工。
この関係性は、車の両輪に似ているそうです。
要は「バランス」なんだと思います。
この両輪がバランスを崩すと、まっすぐに進めないということのようです。
僕はそんな話しを聞いて、何となく思うことがあります。
設計と施工。
何となく、料理で例えるなら「レシピを作るひと」と「調理をするひと」の関係な気がするのです。
どんな料理を食べさせたいか?
「レシピを作るひと」は真剣に考えます。
自分の得意とする分野のテイストで。
「調理をするひと」も真剣に考えます。
そのレシピどおりの料理を、最良の材料を調達し、最良の方法で調理し、そして与えられた予算内に提供するということを。
でも、いつも「中華料理」を作っているコックさんに「フレンチ」のレシピを渡して「このとおりに作ってください」とお願いしても、たぶんですがどこか「中華風」になるのではと、、。
建築も同じです。
図面(レシピ)があれば簡単に作れるものでもありません。
調理師(施工サイド)の適切な「素材選び」と「人材選び」、そしてレシピ(設計図)に対しての「理解」です。
表現者である設計サイドの意図を上手にカタチにしていくための「理解」が無いと、いい建物は出来ないと思います。
大手のファミレスさんなどは、効率重視なので毎回コックさんが入れ替わる料理店みたいな感じですね。
アルバイトの学生さんでも調理できるように全てが規格化されています。
ある超大手のファミレスさんでは、火を使わないそうです。
しかも包丁もないそうです。
あるのはハサミだけ。
真空パックされた「料理」を温めたあとに袋を開けるための道具として。
そりゃ、「早い!」「安い!」「美味い?」く出来る訳です。
ソラマドにはメニューはありません。
だからこそ、「ドキドキ」「ワクワク」するのかも。
ふつうのひとは人生で何度も経験できない家づくり。
せっかくなので、突き抜けて楽しんでみませんか?