voiceソラマドに住む人たち
interview姫野邸
姫野邸 完成後インタビュー
新築安心な中庭とこだわりの間取り、
レンガが個性を決定づけた家
姫野匡弘さん(34)
未穂さん(34)
鉄平くん(4)
桔平くん(1)
大分の人気エリア・大在地区。駅からほど近く、利便性の高い地域でありながら、まわりの環境に静かに溶け込み、プライベート空間がしっかりと確保された姫野邸。
写真が趣味のご主人と、おっとりとした優しい奥様、2人のお子様の4人暮らしは始まったばかり。ソラマドの家が建つまで、そして今の暮らしぶりを拝見しました。
姫野さんは大在が出身地なんですよね。
匡弘さん そうです、僕はここが地元です。妻の出身地は新潟なんですよ。
未穂さん私は結婚を機に来県しました。だから大分は8年目になります。
新潟ですか! 大分の住み心地はいかがですか?
未穂さん大分は住みやすいですね。実は、新潟の友達がインスタグラムで大分のソラマドの家をフォローしているらしいんですけど、「ここで家を建てるよ」って伝えたら「新潟では建てられないからうらやましい~」って言われました。
そうなんですね、それはありがたい話です。こちらに住む以前の住環境について教えてください。
匡弘さん結婚してからずっと賃貸アパートに住んでいました。
家を建てる計画はいつぐらいから立てられていましたか?
匡弘さん結婚して割とすぐでしたね。家を建てたいなと思っていたけど、すぐには決められないので、早い段階で動き始めていました。
なるほど、計画的ですね。そのさいマンションか戸建ての選択肢はありましたか?
匡弘さんマンションという選択肢はなかったですね。僕自身、幼いころから戸建てで育ってきたいというのもあったし、マンションでは庭の確保が難しいので、最初から戸建てで、と決めていました。
未穂さん私は、いつかは家があったらいいな〜と思っていたけど。だいたいは主人に任せていました。
ソラマドの家との出会いはいつごろ?
匡弘さん6〜7年くらい前になります。普段はインスタグラムをフォローして情報を仕入れ、ソラマドの家のオープンハウスに見学に行ったりしていました。その時からずっと「将来ここで家を建てるかもしれない」という【基準】をソラマドの家にして、住宅展示場などもまわっていました。
その前から土地探しは始まっていたんですよね?
匡弘さんそうなんです。実際に土地探しは、ソラマドの家と出会う1、2年前から開始していました。自分が納得できる土地がなかなか出なくて…。「ここでもいいかな〜」ってところはあったんですけど、結局決めきれず…というような土地はたくさんありましたね。
土地探しはみなさん苦労しますよね。大在地区は人気ですからね。
匡弘さんそうですね。大在はとくに「いいな」って思える土地が出なくって。出たとしても庭が持てるほど広くなかったり、駅から結構離れているところだったり…。自分たちの予算の範囲内で、となるとそう簡単には見つかりませんでした。
なるほど~。そんななかこの「運命の土地」との出会いを教えてください。
匡弘さん地元の不動産屋さんには手当たり次第お願いしていたんですけど、全然連絡がないという状況だったんですよ。そのほかにも、大手の不動産情報サイトやラインに登録するなど、とにかくできることは全部しました。そんななか、2018年10月くらいでしたか、もともと休耕地であったここがポンッと出てきたんで、即日問い合わせして、翌日には押さえていました。
おぉ、すごい行動力!奥さまは即決することに対してはどうでしたか?
未穂さんう〜ん、土地が広すぎるな〜って、最初は少し思いましたが…。
匡弘さん約82坪ありますから、たしかに広いですよね。当初は60〜70坪くらいで検討していましたから。でも場所もいいし、「まぁいっか!」と踏みきりました。その後、造士さんに報告していろいろ調べてもらいお墨付きをもらって、購入までたどり着きました。そこからはトントン拍子で進んだ感じですね。
住宅展示場やハウスメーカーさんを回られた時の感想を教えてください。
匡弘さん僕たちは【ソラマドの家を基準】にしていたので、基準以上を満たす家があればと思って探してみましたが、結果なかったんです。で、最終的にソラマドの家一択になりました。うちの家を見ていただいたらおわかりと思うんですが、既存の住宅メーカーさんだとこの間取りはたぶん建てないだろうな、と。きっと多くの人が好きそうな家でないとメーカーさんは建てないと思いますから。それに対して、この家は僕の好みが100%詰まった家なんです。それができたのは、ソラマドの家だけかなと思っています。
建築士のダイスケさんとのファーストコンタクトで印象に残っていることはありますか?
匡弘さん初めて会った感じがしなかったですね。「こんにちは〜!」ってフランクに入ってきてくれたから、こちらもフランクに接することができました。そういう関係性を早い段階で築けたので、言いたいことをしっかり伝えることができたんじゃないかと。
ビジュアルボードを作る作業はどうでしたか?
匡弘さん僕は普段から画像や雑誌をよく見て、雰囲気がいいな〜と思うものをアーカイブしていました。目に留まったものは全部です。写真に撮っては保存…っていう7、8年間でした。だからA3のまっさらな紙1枚を出されても、すぐに可視化できたんだと思います。結構自分の好きなようにやった気がするけど、どうだった?(笑)
未穂さん夫婦間での相違はそんなになかったと思います。でもレンガの壁はどうかなと思いましたけど(笑)。
レンガの壁の提案はどちらのアイデアですか?
未穂さんこっち!(夫を指して)。ビジュアルボードの段階でその画を貼っていたのを私は見逃しませんでしたよ。
匡弘さん貼った!貼った!(笑)
未穂さんまさか自分の家にレンガの壁ができるとは思ってもいませんでした(笑)。
そもそも、なぜレンガの壁にしたかったのですか?
匡弘さんレンガがある家って少ないですよね?確か、ソラマドの家の香川だったかな?、レンガ使いの住宅の写真を見た時にグッときたんです。こういう雰囲気がすごく好きで。一番最初の段階ではキッチン一面に貼るって話だったんですけど、それがなかなか許してくれなくて、妻が…。
(レンガをバックに座っている奥様を見て)でもすごく似合ってますよ、雰囲気がぴったりですね。カフェみたい!
未穂さん本当ですか!!(笑)
匡弘さん僕もそう思っています。僕はそのイメージがすぐできたんですけど、妻は最初、イメージができなかったみたいで…。
家にレンガの壁っていうのがピンとこなかったんですかね?
未穂さんレンガに限らずですけど、「家づくり」って一般的にはカタログから選ぶイメージがあるじゃないですか。ソラマドの家ってそれがまったくないので。自分の頭の中で想像したものをダイスケさんや造士さんにお伝えして、それがカタチになっていくから、すごいな〜の連続でした。こういう家づくりもあるんだなってその時、初めて感じましたね。主人のこだわりが強いからこそサクサクすすんだんだなと思います。
奥様はどちかというと住宅展示場を見学して、ハウスメーカーさんで決める方が普通だと感じていらっしゃったんですね。
未穂さんう〜ん、それが普通というか、ソラマドさんと出会うまでは、それしか知らなかったと言う感じでしたね。家づくりってそういうものなんだろうなっていう先入観でしょうか。
匡弘さんここがいいねっていうのはなかったからね〜。
未穂さんハウスメーカーもたくさん見て回りましたけどね。確か…、ソラマドの家のオープンハウスを見学したあとは、いつも帰りの車の中で主人と「こういう風に過ごしたら楽しいだろうね」とか、家づくりへのイメージが広がっていったのを覚えています。
ところで初めての家づくりで不安はなかったですか?
未穂さん不安という不安はなかったですね。
匡弘さんいや〜、相当不安だったと思いますよ、僕が好き勝手に言うから(笑)。
施工前と後で大きく変更した部分はありましたか?
匡弘さんそれはありました。ここはもっとこうしてほしい、あそこはこんなふうに変更してほしいってしょっちゅう言っていましたから。結構迷惑だったと思います(笑)。
これだけは譲れないってポイントはありましたか?
未穂さん和室ですね。最近の住環境ってほとんどリビングの横にすぐ和室ってスタイルが多いと思うんですけど、私たちは絶対に独立した和室がほしくって。離れみたいな雰囲気を出したかったんです。
匡弘さん洗面所をとおって和室にいく動線なんですけど、洗面所は廊下みたいな感覚でとおってます。
たしかに!日差しの入り方は縁側風であり、和室までのアプローチでもあり、洗面スペースでもある。実用性の高いスペースになりましたね。
匡弘さんビジュアルボードを提出してから、ダイスケさんが家の模型を作って持ってきてくれたんです。そのときのはあまり僕も妻もピンとこなくて…。そこから僕が家の形を簡単に書いて、こんなふうにしたいんです、って造士さんに渡しました。それにもとづいてダイスケさんが線を引きなおしてくれて。その時から洗面所はここに位置していました。
未穂さん何にしても、ダイスケさんが「ここにコレがあったら楽しいよね」って、サッとその場で書き直してくれるんで頼もしかったですね。洗面所ってお風呂場の近くにあって暗いイメージになりがちなんですけど、水まわりだし明るいほうがいい。私はこの図面を初めて見たときから気に入っていました。
匡弘さん朝から明るい気持ちになれます!
ソラマドキッチンはいかがですか?
未穂さんオープンハウスを見に行っていたころから、ソラマドキッチンはお気に入りでした。ここで自分が料理をして子どもたちに食べてもらいたいってずっと憧れていたので。
そうだったんですね。実際に立たれてみていかがですか?
未穂さん本当にこの空間で調理も食卓としての機能も全部完結できるんですよね。前に使っていたキッチンは、お鍋の数も多くてムダなものを置きがちでした。今は使うものだけ置くようにしたのでスッキリしましたし、物を増やさない意識ができて気に入った物を大切に使う気持ちになれる。そういう面でもよかったと思っています。
レンガの壁のところ、スイッチ周辺のあしらいも素敵ですね。こちらもご主人の案ですか?
匡弘さんもともとシンプルに白地のみにしていたんですけど、囲ってみませんか?と提案をしてくれて実現しました。小窓風でいい感じに仕上がりました。
このスイッチもソラマドの家で人気のあるスイッチですね。
匡弘さんスイッチはこれが良かったので即決でした。でもちょっとお値段高いんで反対にあいましたが、押し切りました(笑)。
お父様やお母様がソラマドの家をご覧になられた時の反応はいかがでしたか?
匡弘さんうちの両親は結構高齢で、家に対する考え方が僕らと全然違うので、はなから詳細は伏せておいて、ある程度、カタチになって後戻りできない頃に説明しようと思っていました。古い大きな日本家屋で庭園があって…という世代の人たちなので。説明をしてからは「あれまぁ」って感じでしたが…。
未穂さん実はしょっちゅう気にかけて来てくれてたみたいなんです(笑)。着工中も「普通は南側なのに、なんでここがリビングなんだ」って気にしていました。日光が入んないじゃないかって心配があったみたいで。でも実際に完成して遊びに来てみて「こんなに日が入るんだ」ってビックリしていました。
匡弘さんあと、らせん階段のことも言っていたよね(笑)。
未穂さんいや、実は最初は私も抵抗があったんです。「家にらせん階段!?」って。だけど絶対譲らなくて…。でも実際に住んでみたら良かったです。
奥様の家に対する概念を徐々にご主人の色に染めていった感じですかね。
匡弘さんそんなとこですかね。染まりきっていないことも多々あったかと思いますが、僕思い描くものやわがままを聞いてもらいましたね〜。
未穂さん私が何を言っても変わらないのは分かっていたし、私も「ここは絶対にこうしたい!」っていうのがあるわけではなかったので、逆に率先していろいろ決めてもらえてありがたかったですよ。
匡弘さんレンガの壁のスペースも最初はこの一面(キッチン)だけだったんですけど、玄関前の門柱や畑の囲いも同じレンガにしてもらいました。それは嫁さんの聞いてないところで「こっちもお願いしていいですか」って、こっそりお伝えしていました(笑)。
なかなかの策士ですね(笑)。新しい家になって子ども達はどうですか?
匡弘さん実は前のアパートが良すぎたみたいで(笑)。「5歳になったらアパートに帰る」って言ってるんですよ〜。
未穂さん生まれた時からいた家なのでね。
鉄平くん、この家のお気に入りの場所はどこ?
鉄平くんトランポリン!
全員おお〜っ!!
未穂さん前のアパートは走りまわれなかったけど、今は保育園から帰って来たらすぐに走りまわってます。そしてソラマドキッチンになってから、料理を手伝ってくれるんです。ここで野菜も切ったりするから「鉄平も手伝わせて」って言ってくるようになりました。なので最近はカレーライスを混ぜてもらったりとか、楽しくやっています。
これから、こんな暮らし方にしたいと言うビジョンはありますか?
未穂さん子どもたちが安全に自由に楽しめる家にしたいですね。そのための中庭ですから。普通の家だと道路から庭が見えたりして気を使うけど私も安心して遊ばせられます。子どもたちはまだ寒い時期なのに、もう中庭に出て走りまわっていますよ。
匡弘さん暖かくなったらテントを張って外で寝てみようかなって思っています。いろんなチャレンジをしてこの家での遊び方を増やしていきたいですね。
<編集後記>
子どもはとっても正直。
なぜなら鉄平くんは「5歳になったら前の家へ帰る」と言うのですから。
当然なのかも。だって住み慣れた家だったから。
鉄平くんと桔平くんが生まれ、ご夫妻は彼らの住み心地が良くなるよう一生懸命育てていたと思うんです。だからこそ彼らの心地のいい場所はどこだって関係ない。
だったらなおのこと、こだわりと思いやりのつまったこの家は、もうすぐ彼らの頭の中に“さらに住み心地のいい家”としてのフォルダが足されてゆくはずです。
可愛い盛りの子どもから成長して、家を出ていく(かもしれない)まで、10数年。
家族が一緒に暮らせる期間って思うほどに短い。
どんな住環境でも愛情深く育てれば、子どもにとっての記憶の住処となる。
それなら、いっそ育てがいのある思い出がたくさん作れる家にしたい。
帰りぎわ、自然と写真が目に入ってきました。
モノクロの家族写真。
空間と写真が共鳴しあった姫野ファミリーを象徴する玄関に、家族の記憶が一枚、また一枚と記録されてゆくのを想像しながら、姫野邸を後にしました。
──この記事を書いた人
ライター/青木貴絵
大分県臼杵市在住。一児の母。さまざまな媒体の取材をするなかで、ソラマドの家と出会い、施主様の施工前と施工後のインタビューを担当する。インタビューを通して、オリジナリティあふれる家づくりやソラマドの家での暮らし方にフォーカスしていく。同じものが1つとない【スペシャルな家づくり】のストーリーをライターの目線と同時に、妻・母・主婦目線で文章に落とし込んでいる。