voiceソラマドに住む人たち

interview三室邸

三室邸 完成後インタビュー

新築

快適な事務所と、
ワンちゃんとずっと一緒にいられる平屋の家

三室忠之さん(49)
正子さん(41)

閑静な住宅街に素敵な平屋の事務所兼ご自宅を建てられた三室ファミリー。
高校3年生の娘さんと、2匹の黒のラブラドールレトリーバー(13歳・4歳)がいます。

この2匹が自由に行き来できるよう、中庭を隔てコの字型で形成され、片方が事務所、もう片方が自宅の平屋の家を建てたそうです。

今日は愛犬目線を交えた家づくりのストーリーを、お話を伺いました。

 

仕事のこと、愛犬2匹の将来を考えて
2度目の家づくりを決意

お二人は、お互いに独立をされて別々のお仕事をしているんですね。

 

忠之さんはい。僕は中小企業診断士をしています。

 

正子さん私は税理士をしています。

 

 

以前のお住まいについて聞かせてください。

 

正子さん実は16年前に新築の家を建てまして、この家ができるまではずっとそこに住んでいました。

 

忠之さん当時は事務所を開設するつもりがなかったので、普通の2階建ての家に住んでいました。

 

 

 

戸建てを持たれていたんですね。どういった経緯でまた新築を建てようと思ったのですか?

 

正子さん最初は勤めに出ていたので戸建てで充分だったんです。家で仕事をするようになってからは、和室の一角を事務所として使っていました。ただ、私の仕事内容が相続税の申告がメインだったりすることもあって、だんだんとお客さんを普通の家の一部屋にご案内するのが心苦しいと思うようになりました。

 

 

 

その時から家でお仕事をされていたんですね。

 

正子さんそうなんです。扱うものが相続というデリケートな案件で信用問題にも関わってくるかなと。和室の押し入れを取っ払って机にしていたりしてたもんで…(笑)。そんな頃に独立の話も出てきて、今に至ります。

忠之さんあとは犬のこと。2匹のうち上の子が高齢で腰を悪くしてから、寝るときに自分で階段を上がれなくなってしまって。平屋の家にしていつでも自分の好きなところに行けるようにしたかったんです。

 

正子さん事務所だけならどこか別の場所を借りるだけでよかったんですけど、つねにワンちゃんと一緒にいたいと思うようになって、また建てる決意をしました。

 

 

テーマは【犬とともに暮らせる家】ですね。

 

正子さんそうなんです。まず犬が高齢になったので階段は取っ払いたかったのと、何年か前に別府で地震があったとき、すごく怖い思いをしたので平屋にこだわりました。

 

 

お引越しは今年の4月だったそうですが、新型コロナウイルスの影響はなかったですか?

 

忠之さんコロナの真っ最中でしたね。到着すべき備品が予定通りに入るか?と、大騒ぎでした。ゴールデンウィーク中に引っ越しをしたいとムリを言いましたが、念願叶って助かりました。

 

 

土地探しには、意外にも「造成費」という
盲点が潜んでいた

ここの土地はどうやって見つけましたか?

 

忠之さんソラマドの造士さんが見つけてくれました。この土地を見つける前に、他にほしい土地があったんですが、駐車場をつくるための造成費が高くて辞めざるを得なかったんです。

 

 

 

土地を購入する段階では造成費についてまで考えが及びませんよね。

 

忠之さんはい。造成しなかったら前に見つけた土地の方が安かったんですけど、実際に見てもらったら駐車場をつくるためにすごく手を入れないと平らにならないという話になって…。

 

正子さん土地を整備することにお金がかかりすぎるなら、土地自体が高くてもこっちの方がいいねってことになりました。結果、間違いなかったです。ここで正解でした。

 

 

ここはもともとどんな土地だったんですか?

 

忠之さん駐車場だったんです。当初、土地は知り合いの不動産屋さんに探してもらって、家づくりはソラマドの家にお願いすることにしていましたけど、結果どちらも見つけてもらいました。

 

 

ソラマドの家との出会いを聞いてもいいですか?

 

正子さん仕事で、テレビ局主催で相続セミナーを開催させてもらったことがありまして。その時のテレビ局の担当さんがソラマドで家を建てられてたオーナーさんだったのです。
セミナーの打ち上げの時に「ソラマドの家の営業マンかっ!?」ってくらい、ソラマドの家の良さを話してくれたんですよ(笑)。それが強烈に印象に残ってしまって。とにかく1度見に行ってみたい思いに駆られました。

 

 

忠之さん僕は「また家を建てるつもり?」って全然興味を持ってなかったんです。その頃、僕が独立するとかしないとかで忙しかったのもあって…。でもモデルハウスに連れて行かれて、すごく気に入ってしまったんです。それでトントン拍子で進んでいきました。

 

 

モデルハウスのよかった点を教えてください。

 

忠之さん言葉にできないんですけど…空気感がよかった。居心地がいい感じ。いろんな展示場をまわった時はそんなふうに思わなかったのに、ソラマドの家だけは何かが違ったんです。ピンときたものがありましたね。

 

正子さん私は色使いかな。壁とか木の感じとか。既成のものでないものにこだわっているのが分かって、純粋にいいなと思いました。

 

 

家づくりってかなり労力のいる作業だと思うのですが、2回目の家づくり、どうでしたか?

 

正子さん最初に家を建てた頃は25歳くらいだったので、とにかく家がほしくて「早く建ててしまえ!」って感じでした。今回は事務所をちゃんと作りたいって気持ちもあったし、いいものをしっかり時間をかけて作りたい、という思いが最初の時とは違いましたね。

 

 

実際に住んでみていかがですか?

 

正子さん仕事でもプライベートでも毎日家にいるけど、モチベーションが全然違う。自分の精神を落ち着かせるために建てたと言っても過言ではないですね。

 

 

クライアントの評判も上々。
「事務所」と胸を張って言える

本日お話を聞かせていただいているこの場所は、事務所の打ち合わせスペース、ですよね?キッチンがありますが、何かこだわりがあって設置しているんですか?

 

正子さん税理士事務所って堅いイメージがあるじゃないですか?パソコンがあってコピー機があって、書類の棚があるような無機質で冷たい感じ…。それがいやで「喫茶店みたいな雰囲気にしたい」とソラマド設計担当の(井内)ダイスケさんに伝えたんです。コーヒーを飲みたくなるような気軽な気持ちで来て欲しいなと思って。だからキッチンをつけてくれたんだと思います。

 

 

 

確かに。税理士事務所という感じがしませんね。ドアを隔てて事務員さんが作業をするスペース、そして奥に自分たちの個室が続く構造なんですね。

 

 

正子さんはい。打ち合わせの部屋と仕事をする部屋は別にしたかったんです。事務所の中は個人情報を扱うことが多いので配慮するためにも。

 

 

この打ち合わせスペースの横に和室があるのはどういった意図ですか?

 

正子さん毎朝、事務員さん2人と私でお経を読んでいるんです。先祖供養をしてから仕事を始めています。相続の仕事って亡くなった方に関わる内容なので、しっかり供養させていただいてから、仕事に取りかかろうと思って続けているんです。

 

 

新しい家になって、お仕事の調子はいかがですか?

 

忠之さん切り替えがしやすいです。1枚の扉をへだてることでメリハリをつけることができます。前は和室の一室や2階を妻も私も事務所にしていたので、合間合間に何かしら家のことをしていたのが、今ではなくなりました。

 

正子さんこの家になってから、仕事の最中に家に戻ることがなくなりましたね。

 

 

前の家も事務所兼自宅だったと思うのですが、造り方1つでこんなに違うものなんですね。

 

忠之さん意識的にきっちり分けてる感じはないですけど、スペースがしっかりしているので集中ができるのは大きいです。

 

 

 

実際に打ち合わせに来られたお客さんは、どんな感想をおっしゃってますか?

 

正子さん駐車場がしっかりしているので寄り付きがいいと言われます。打ち合わせもお客様側から「事務所に行くよ」って言ってくれることが多くなりました。今では胸を張って「事務所です」って言えますけど、以前は気が引けちゃって「私が出向きます!」って言ってましたから。今はもう「寄ってください、来てください」って言えるようになりました。

 

行き来ができる犬専用の小扉のおかげで、
愛犬の居場所もしっかり確保

では、自宅の方のお話を聞かせてください。事務所がアットホームなぶん、壁材の雰囲気がモノトーンだったりとシンプルで機能的な印象ですね。黒い石材のような壁はどんな方向で決まったんですか?

 

忠之さんダイスケさんが考えてくれましたね。白と黒がいいなって話から。

 

正子さんモノトーンが好きなので、私の好みが反映されたと思います。

 

 

テレビの下の空間に大きなクッションが2つありましたが、あれはワンちゃんのスペースですか?

 

忠之さんそうです。こもれるような場所が犬って好きだから、そこを2匹がくつろげる場所にしました。

 

 

 

お二人が仕事の時はどこにいるんですか?

 

正子さん仕事の時は事務所側にきて、私の足元で2匹で寝ています。

 

 

へぇ~、かわいいですね。ドアのところについている犬専用の小扉から来るんですね。

 

正子さんそうです。とにかく家を建てる基本がワンちゃんのためというのがあったので、事務所と家を行き来できるように、ドアの下の部分に大型犬1匹が通れるくらいの扉をつけて自由に行き来させてます。

 

 

 

新しい家に2匹はすぐ慣れましたか?

 

忠之さん意外にすぐ慣れました。とくに上の子はこっちに来てからイキイキしているように見えます。

 

正子さんもう13歳ですけど、若返ったような気がします。前は2階に来たがってても階段を登れなかったんですけど、今はどこへでもいけるからストレスが減ったのかも。2匹ともここに来てから結構くっついているのを見かけるようになりました。

 

プライバシーに配慮しながら採光が取れて、
窓も開放できる空間

家づくりで悩んだ点はありましたか?

 

忠之さんとくになかったですけど、あえて言うなら外壁かな。

 

正子さん私は黒がよかったんですけど、主人はソラマドのモデルハウスのような白壁がいいというとだけは、意見が食い違ったかな。

 

 

それはまた白と黒って正反対ですね。どう折り合いをつけたんですか?

 

忠之さんダイスケさんが、焼杉を使って大人っぽくしたらいかがですか?と提案をくれて、それがカッコよくてその案に決めました。

 

 

焼杉の個性がすごく生かされてて、目立ちますね。

 

 

正子さん建設中の様子を見てて、周囲の方々は喫茶店ができるのかと思ってたみたいです(笑)。

 

忠之さんタクシーの運転手さんも「ここ何?」ってお客さんからよく聞かれるって言ってました。あまり自分たちの中では目立ってる意識がないんですけど、みなさんがそう言ってくれるってことはやっぱりデザインがいいんでしょうね。

 

 

 

土地の広さと建坪を教えてください。

 

忠之さん床面積は40坪くらいです。敷地面積は100坪くらいですかね。住居自体はすごくコンパクトですが快適です。駐車場はマックス7台停めれます。

 

 

家の中で気に入っている場所はありますか?

 

正子さんリビングから寝そべって中庭の木を眺めるのが好きですね。家を建てる前は、日当たりがいい家がいいなって話してたけど、中庭がこんなにいいものだとは思わなかったです。

 

忠之さん南側がひらけていて陽がたっぷり入るのが、いわゆるいい家のセオリーだと思っていたけど、直射日光が入ると思った以上に暑いので、そこまで南側にこだわる必要がないってダイスケさんが教えてくれたおかげです。

 

正子さん中庭からの光で充分ですって言ってくれたもんね。そうなのかなと疑問に思っていたけど、建ってみると本当にその通りだと実感しています。

 

 

 

昔の概念とかセオリーって、現代の技術や機知で解消されることがあってもなかなか拭えないものですよね。

 

忠之さんそう思います。この建て方だったら、土地の方角や形状をあまり気にしないで建てれると思います。私たちが最初に土地選びでこだわったのが、南側がひらけている場所だったんですけど、今になってみればそれはあまり関係なかったですね。

 

正子さん実際に南側がひらけていても隣の家から丸見えだったりもするので、それも回避できるし、コの字の形状だと囲まれているのでとても安心感があります。プライバシーと採光も取れて窓も開けられる、最高にいいです。

 

 

お2人にとって家とは?

 

正子さん原点です。家が一番いい。どこにいても早く帰りたくなるような場所。

 

忠之さん実は僕はあまりこだわりがないので、どこでも過ごせるタイプです。ただ、越して来てから、彼女がすごく幸せそうで。そうするとすごく助かるじゃないですか、いろいろと(笑)。

 

 

 

年上の旦那さんっていいですね〜(笑)。

 

 

<編集後記>

 

生活様式が様変わりし、リモートワークに転向した方も増えたと思いますが、実際に家で仕事ってなかなか簡単なことではないと思います。


今の時代を反映する複雑な社会環境、想定外の出来事が起こり予測困難な将来のことを【VUCAの時代】と呼ぶそうです。

Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉ですが、時代がこんなに流動的に動いているのを実感することもそうそうなかったと思います。

 

これからの家づくりも、この流れを把握して進める必要がありそうです。マニュアルやパッケージに沿って建てることに一度立ち止まって熟考することが、施主にも求めれられているような気がします。

 

今回の三室ご夫妻は「プライベートも仕事場でもワンちゃんと一緒に過ごす」という大きなテーマのもと、家づくりがすすめられてきました。
ご本人たちの要望をしっかりとヒアリングで感じ取って、形にするソラマドの家の対応力、適応力は、やっぱり他では真似できない経験と実績を持っているからこそ。マニュアルやルーティンではできない、「個」に対応するオリジナリティをつねに求め、創造していくのが得意だなぁとあらためて感じました。

 

 

 

 ──この記事を書いた人

 

ライター/青木貴絵

大分県臼杵市在住。一児の母。さまざまな媒体の取材をするなかで、ソラマドの家と出会い、施主様の施工前と施工後のインタビューを担当する。インタビューを通して、オリジナリティあふれる家づくりやソラマドの家での暮らし方にフォーカスしていく。同じものが1つとない【スペシャルな家づくり】のストーリーをライターの目線と同時に、妻・母・主婦目線で文章に落とし込んでいる。

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