voiceソラマドに住む人たち
interview坂本邸
坂本邸 完成後インタビュー
新築建てる前のワクワクと、未来を創造しながら暮らす楽しみ
坂本佳貴さん(27歳)
未久さん(33歳)
伶太くん(1歳)
施工前にモデルハウスでお話をうかがってから、1年以上が経過しました。
その間、世の中は目まぐるしく変化しましたが、坂本家にはうれしい出来事も。
家族が1人増えていました。
ほんわかしたお二人に、ふくふくした色白の可愛い男の子も参加した、にぎやかなインタビュー。
さっそくのぞいてみましょう。
抜け感のあるウッドデッキに特等席を追加
最初にインタビューさせてもらったとき、お二人の印象は「モノトーン」でした。家も外観からして、見事に白と黒のモノトーンですね。
未久さんモノトーンは、我が家のコンセプトですから。
佳貴さん飽きがこないようにしたくてモノトーンを選んでいます。
そして、家族がお一人増えていますね!
未久さんはい。伶太といいます、1歳です!
お引っ越しされたのはいつでしたか?
佳貴さん2020年10月下旬ぐらいだったと思います。6月に息子が生まれて、それから引っ越しました。
未久さん引っ越しはバタバタでよく覚えていません(笑)。でも両親が近くにいるので預かってもらったりとまわりに協力してもらいながら、なんとか乗り切りました。
実際に暮らしてみていかがですか?
未久さんとっても快適です!こだわって建てたかいがあって、本当に住み心地がいいと実感しています。友達を呼ぶとみんな褒めてくれるんですよ。そんな言葉をもらうと、家づくりをがんばって良かったって思います。
中庭のウッドデッキ、そこから続く景観がまたいいですね~。この抜け感がたまりませんね。
佳貴さんここは設計の段階で提案してくれました。「この家は北の方が景色がいいから、この景色を生かした設計にしましょうね」って。
そうですか、ウッドデッキのある方角は北側なんですね。
未久さん設計士さんから「実は北はいい方角なんですよ」って教えてくれました。
中庭のウッドデッキ、ボックス型になっているのはベンチですね。
佳貴さんはい。ベンチが欲しくて作ってもらいました。
面白い発想ですね。いつのタイミングで決めたんですか?
佳貴さん最後の最後にお願いしてみました。
未久さんだいぶ終盤に「ここにベンチ作るから」って突如、言われた記憶があります(笑)。
市販のベンチを置くよりデザイン的にもスッキリ見えていいですね。
未久さん最初から備え付けてあるから、片付けしなくてもいいのが助かります。
佳貴さんじつは外のフェンスが見えないように目隠しにもなってるんですよ。
なるほど。温泉に入った時に海しか見えない「海抜0メートル」と一緒ですね。
佳貴さんそうですね。景色以外の余計なものを視界から外したいという気持ちもあってお願いしました。
新居でスタートした本格的な子育てで、
住環境の良さを実感
設計の段階って平面でしか見れないから、なかなかピンときませんよね。設計図、くまなく見てたほうですか?
佳貴さんいやそんなことないですよ(笑)。インスタグラムとかでいろいろ調べてどういうイメージにしたいかはよく考えてましたので、それを伝えました。
完成した家を見て、一番最初に感動したポイントってどこか覚えてますか?
未久さん入ってすぐの階段、リビングからキッチンへの流れですね。どんな風になるんだろうと思っていたので。間仕切りが多い割に広く感じることができるので満足しています。
佳貴さん僕は中庭のウッドデッキですね。他の家にはない感じで好きです。贅沢な土地の使い方をさせてもらっているように思います。
部屋に囲まれたコの字型の中庭だから、周りの視線が気になりませんもんね。
未久さん本当にそうなんですよ。お隣さん家からは、コの字型なので見えないのは当たり前なんですけど、北側は高台になっているので、視線はほとんど気にしてないです。
ご家族が増えましたが、新しい家での子育てはどうですか?
未久さん実家が近くて行き来がしやすいので助かっています。
佳貴さんしょっちゅう帰ってます(笑)。
いいじゃないですか。土地選びはそういったことも考慮して決めていくべきかと…。
未久さん実家が近いのもありがたいんですけど、ご近所さんもすごくいい人たちばっかりなんです。同じくらいの歳のお子さんがいらっしゃるご家族も多くて何かと心強いです。
まわりのお家の方から、家について何か言われましたか?
未久さんオシャレね~!って(笑)。
佳貴さん完成見学会にも来てくれた方が多くて、なんと友人がソラマドの家で建てることになったんですよ。
未久さんうちに遊びに来てくれたときに「夢が広がる~!」って話してくれていたのでうれしいです。
坪数で悩むより、自分に合った広さをどう活かすか
床面積は30坪くらいですよね?
佳貴さんはい。 31坪です。
未久さんちょうどいい感じ。 適度な広さで暮らしやすいです。
間取りですが、1階はリビングとキッチンと洗面スペースですか?
佳貴さんはい。あと寝室と趣味部屋があります。
そういえば施工前インタビューの際に、趣味部屋の話をしましたもんね。
未久さんはい。立派な主人の趣味部屋がありますよ(笑)。
2階が子ども部屋に?
佳貴さん将来的にはそうなりますが、今のところはフリースペースにしてます。
リビングとキッチン、どちらで過ごすことが多いですか?
佳貴さん僕はリビングかな。
未久さん私はキッチンにいることも多いので半々ですかね。ここに立っているとちょうどテレビも観れるし、子どもがリビングで遊んでいても見守れるのがいいです。
実際に住んでみて、設計の段階で決めていてよかったと思うところはありますか?
佳貴さんいっぱいあります・・・。ありすぎてすぐに選べない(笑)。
未久さん私はやっぱりシステムキッチンにしてよかったなと思います。自分にすごく合っているなと思いました。収納がたくさんあって、使い勝手がいいし。ちょっと雑に仕舞い込んでも隠せるところが私の性に合ってます(笑)。
どこのメーカーさんのシステムキッチンですか?
未久さんTOTOさんです。最後まで悩んだんですけど、これに決めました。当初はL字型で付けてもらう予定でいたんですけど、値段も高くなってしまって最後まで悩みました。ランク下げたりしようかなとも思ったんですけど、どうしても諦めがつかなくて…。
造士さんに相談したら「向きを変えてつけてみたら?化粧板とかいらないから安くなるよ」って提案してくれました。
キッチンは実際に使ってみてどうですか?
未久さん使いやすいし、当初ほど広く取らなくて良かったなって思っています。
じゅうぶん広いですよね。
未久さんそうなんです。結局ソラマドキッチンのカウンター自体が広いから、ここも有効活用できるんですよね。
趣味以上?将来の作家活動を見越した夫婦それぞれの「趣味部屋」
キッチンの奥にはパントリーをもうけているんですね。
未久さんそうです。パントリーと私の趣味部屋にしています。
奥様も趣味部屋があったんですね。チラっと見てもいいですか?
(部屋を見せてもらう)こちらのデスクでは何をしているんですか?
未久さんここで布でお花とか小物の作品を作っています。今は子育て中なので素材を置いているだけなんですけど…。妹と一緒に制作活動をしているんです。
作家さんなんですね。
未久さんはい。布を染めて、その布で花モチーフのアクセサリーを作っています。
(写真を見せてもらう)スゴイ…もう趣味の域を超えてますね。布とは思えないクオリティですね。
未久さん成人式とか結婚式とかでつけてほしいなと思って作っています。「枯れない思い出」としてずっと持ってもらえたらうれしいなと思って作ったのがきっかけです。
玄関に飾ってあるドライの花たちは制作のためのものですか?
未久さんいえいえ、もともとドライフラワーが好きで、買ってきた生花をドライにしています。
玄関の雰囲気ととても合ってますね。次は佳貴さんの趣味部屋をのぞかせてもらってもいいですか?
佳貴さんぜひ。今は物置と化していますが(笑)。一段下がった造りにしていて、土間から裏口に抜けて外に出れるようにしています。
土間では何を置く予定でいるんですか?
佳貴さんバイクを置く予定です。まだ買えてないですがいつか必ず(笑)。
未久さん私とは真逆の趣味なんです(笑)。
デスクもありますが、ここでは何をしているんですか?
佳貴さんイラストの制作をする予定ですが…、今は暑くていられないです(笑)。
趣味部屋にはエアコンをまだつけていないんですね?
佳貴さんはい。来年にはエアコンをつけて絵を描きたいです。
どんな種類の絵を描いているんですか?
佳貴さん鉛筆とペンで描いています。
お二人ともアーティストですね。
佳貴さんいえいえ、趣味の範ちゅうですが、こんな感じの絵です。
(絵を見せてもらう)
おお!これはすごい細かい作業!ドローイングのような繊細なタッチですね。一体描き始めがどこからか…(笑)。
佳貴さんインスタグラムにアップすると、海外の方からの「いいね」が多いです。海外の人に好まれる傾向があるみたいです。
レベルの高い作品を作っているお二人には作業部屋が必要ですね。ぜひ佳貴さんの部屋にエアコンをつけましょう(笑)。
未久さん来年の検討事項に入れておきます(笑)。
佳貴さんとりあえず春と秋に描きます(笑)。子どもがいるのでなかなか作業できませんが、徐々に活動していきたいです。
佳貴さんの絵って立体感を表現したり、空間を描いてますよね。だから設計図を立体的に見るのが得意なのかもしれませんね。
佳貴さんデザインの学校で3Dデザインを専攻していたので、人より分かるのかもしれません。
未久さん設計の段階の時、図面を見ていろいろ語ってくれたんですけど、私にはさっぱりでした(笑)。
じゃあもう、ソラマドの家でぴったりでしたね。
佳貴さん本当に。ハウスメーカーの規格にのっかるのは嫌だったので、人と違う自分の思い描いた家を建てることができて良かったです。
気持ちをリセットできるお気に入りの場所で、
思い思いに過ごす日々
ところで、水回りはどんな感じですか?
未久さんバスルームの脱衣室に洗濯機を置いています。洗濯物は乾燥機とセットで使っていて、そこに干せるようにもしています。だからあんまり外に出すことがなくなりました。雨の日も気にしなくていいので助かります。洗面は独立させました。誰かがお風呂に入っていても気にせず使えるので利便性が高いです。
そして、寝室も1階にあるんですよね?
佳貴さんはい。寝室にウォークインクローゼットも備えました。
31坪って聞くと小ぶりのイメージが湧くんですけど、数字よりも実際はもっと広く感じるものですね。
未久さんそうですね。ひと部屋ごとに独立しているからですかね。区切ってくれたおかげでいろんな使い方ができます。
家でのお気に入りの過ごし方を教えてください。
未久さん夕方の保育園のお迎え前、ソラマドキッチンのカウンターに座って外の景色を眺めている時が幸せです。
仕事から帰ってお迎えに行く「すき間時間」、大切ですね。
未久さんそうなんです。コーヒー飲みながら外を見て「ふぅ~」って一息つける30分くらいの時間。夕焼けを見ながら「もうすぐお迎え行かないと」とか、「ご飯作るか~」みたいなことを考える時間ですね。
佳貴さんはどこが好きですか?
佳貴さん僕は外のウッドデッキのベンチに座ってスマホ見てる時です。
贅沢なスマホタイムですね(笑)。
佳貴さん朝とか気持ちがいいですよ。たまに朝ごはんをそこに持って行って外で食べたりしてます。
ウッドデッキには物干し用の器具もついてますね。
未久さん晴れた日は布団も干せます。布団って生活感が出るので恥ずかしいんですけど、ここなら隣近所に見られないので心置きなく干せます。
佳貴さんコウモリランの水やりをするときにハンギングできるので助かります。観葉植物は全部ウッドデッキに出して日光浴させます。
可能性に満ちた家で、趣味や夢を広げていきたい
引っ越してから意識が変わったことはありますか?
佳貴さん必要以上にものを増やさないようにしています。
未久さん食器ひとつにしても、本当に欲しいもの、大事に使いたいものを厳選するようになりました。こだわって揃えていけるように。今までは見たものすべてが欲しくなって後先考えずに買ってましたが、そのクセがなくなりました。
家での暮らしが充実してますね。
未久さんそうですね。コロナの時に快適な家で過ごせて良かったです。
佳貴さん間仕切りを意識的に作ってもらったので、場所によって気分が変えられるのも良かったですね。家にいながら外の空気を吸えるのもうれしいです。
これからもっと趣味部屋を生かしながら充実できそうですね。
佳貴さん夢が広がりますよね。
未久さん少しずつライフスタイルを変化させながら、家とともに家族が成長できることが幸せですね。
佳貴さんクーラーだけ、なる早でお願いします。
未久さん(笑)。
<編集後記>
「家づくりは建てるまでは楽しいけど、建ってしまうと寂しくなりそう」と、よく施工前インタビューで聞きます。
今回の坂本家のお話を聞いていると「未完の美」を思い出しました。
家を建てることは、一発で(一度で)100%完璧に完成させなければいけないものと思われがちですが、意外と未完で建てた方が楽しみは持続するような気がします。
坂本邸の趣味部屋のエアコン問題(笑)。
結局のところ、今は目の離せないお子さんがいるため、自室にこもっての制作はなかなかできない。
であればエアコンは急務ではない、という内容でした。
エアコンというアイテムをゲットするということは、趣味の再開を意味するわけで…。
その日を夢見て、今という時間を楽しもうということをお二人で決められたんだと思います。
『すべて、何も皆、事のととのほりたるは悪しきことなり。し残したるを、さてうち置きたるは、おもしろく、生き延ぶるわざなり』(徒然草・第82段)
(何事においても完璧はよくなくて、やり残しがあった方が味わい深い。)
昔から日本人の美意識や感覚が徒然草の表現するものであれば、現代もそれで進めばいい。そう思うと気が楽になって生きやすくなってきそうです。
「未完の美」のひとときを、ぜひ可愛らしい息子くんと存分に楽しんでください。
──この記事を書いた人
ライター/青木貴絵
大分県臼杵市在住。一児の母。さまざまな媒体の取材をするなかで、ソラマドの家と出会い、施主様の施工前と施工後のインタビューを担当する。インタビューを通して、オリジナリティあふれる家づくりやソラマドの家での暮らし方にフォーカスしていく。同じものが1つとない【スペシャルな家づくり】のストーリーをライターの目線と同時に、妻・母・主婦目線で文章に落とし込んでいる。