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2024.8.30 < Blog > 住まいに公園をつくる/中庭という余白のある日常

皆さんこんにちは。

ソラマドの造士です。

 

皆さんお住まいの地域の台風10号(サンサン)による被害の影響はどのような状況でしょうか?

ご本人はもちろんですが、友人知人やご親族の方に被災された方もいらっしゃるかと思います。

心からお見舞い申し上げます。

 

さて、先日は大分市内も猛烈な暴風雨が吹き荒れていました。

私はモデルハウスで待機をしながら、いろいろデスクワークなどをしておりましたが、モデルハウスの中庭にも激しく風雨が吹き込み、デッキに置いた異形のパキラがまるでヘヴィメタのヘッドバンギングのように上下左右に激しく揺れていました。

 

 

さて、そんな中庭の景色を間近に眺めながら、フト考えたことを今日は書きたいと思います。

 

「中庭のある暮らし」の提案は、ある意味ソラマドの得意な設計提案のひとつなのかもしれません。

 

なぜなら、家づくりを計画する際の立地条件としては、比較的人口が集まっている「市街地」で計画するケースがやはり多く、そのような立地条件で「開放感」と「プライバシー」という相反する価値観を両立させる為に「中庭」という「場」をつくる事で、ソラマド的な開放感のある暮らしを提案出来ているからだと思います。

 

 

そんな「中庭」ですが、いわゆる一般的な中庭のメリット・デメリットにも触れてみたいと思います。

個人的には「メリット・デメリット」という言葉の使い方はあまり好きではありません。

しかしながら、今回はあくまでも造士的な「メリット・デメリット」としてご覧いただけると幸いです。

(*ひとによっては、そうじゃない場合もありますので)

 

 

<メリット>

①プライバシーが確保されやすい

建物や外壁の延長で囲われた中庭は、外を通る人や車からの視線や、お隣さんからの視線などを気にせずに過ごせる場所になります。

家の中からは見守りやすく、外からは目が届きにくいので、特に子どもの「安全な遊び場」として使い勝手が良いのかもしれません。

 

②セキュリティーに優れている

上記の①に関連もしていますが、大きな窓などの開口部を中庭側に設ければ、隣家や通りに面した外側には小さな窓などでも十分な採光と通風を確保できるので、開放的なライフスタイルでの防犯面に優れているのかもしれません。

 

③外環境との距離感が近い

庭に面する部屋が多くなる為、家の中と外が近いので自然を身近に感じられます。

特に居室の床と中庭のソラマドデッキの高さや、床の素材の雰囲気を合わせておくと、ひと続きの空間のように広く使うことができます。

中庭をセカンドリビングとして使うなど、中庭自体を一部屋のように使えることで、外環境を居室化して自然を楽しむ過ごし方も可能です。

 

④採光や通風に優れている

中庭があると家の外壁の表面積が増えて開口部を設けやすくなり、光や風を家の中に取り入れやすくなります。

一般的に日本の住宅は日当たりを考えて南側の庭に面して大きな窓を配置することが多いものですが、いわゆる「北側のお台所」のように奥まった位置では日が差し込まない場所も出てきます。

建物が中庭を囲むつくりなら、中庭に面した部屋にはまんべんなく光や風が入りますので、方位や周辺環境をあまり気にせずとも良くなります。

開口部が増えるので、空間の開放感が増し遠くまで視線が通り、実際の数字(床面積)以上に広く感じる効果があります。

 

他にも色々な「メリット」がありますが、このぐらいにしときましょう。

次にデメリットについて。

 

 

<デメリット>

①建築コストがかかる

凹凸のない単純な四角形の家に比べ、ロの字型やコの字型の家は壁の表面積が広くなり窓も増えるので、外壁代やサッシ代が高くなる可能性が高いです。

そのため、中庭のある家は一般的な家よりも建築単価(いわゆる坪単価)が高くなりがちです。

つまり、同じ予算で比較すれば床面積が小さくなりがちですし、同じ床面積で比較すれば建築コストは高くなる傾向があります。

 

②冷暖房効率は不利かも

中庭側の窓が多く、しかも特注でデカかったりする事もあるので、断熱性能は不利になりがちです。

やっぱり、なんだかんだで「窓」からの熱の出入りがいちばん影響が大きいので。

住んでいれば慣れてしまう部分でもあるとは思いますが、窓が小さくて数が少ない家に比べると冷暖房効率が落ちる可能性が高いのも事実だと思います。

 

③動線効率が悪くなる瞬間はある

晴れの日など、思い切って中庭を突っ切れば短く機能的な動線であっても、雨の日など家の中をぐるりと回らないといけない場合はチョットだけ動線が長くなるかもです。

 

④いわゆる風水(鬼門)について

昨今はあまり話題には出ませんが、たまに風水の「鬼門」について気にされる方もいらっしゃいます。

その際に、家の中心がドコなのか?を設定する際に人によっては中心の考え方が違ってたりします。

風水を特に気にされる方によっては、家の中心に中庭があるロの字なんてとんでもない!という方もいらっしゃるかと思います。

 

その他にも、豪雪地域などでは中庭はNGだったり、設計次第では湿気がこもりやすくなったりする懸念もあります。

 

 

そのような中庭の「メリット・デメリット」それぞれありますが、私個人的な価値観では圧倒的に「メリット」に軍配が上がっている気がします。

 

特に私個人的な感覚として「中庭」って、住まいの中心にある「公園」だと思うのです。

 

「脱・間取り」を提唱するソラマドの価値観ではありますが、やはり「間取り」としての定義(使い方)はある程度は存在しています。

 

つまり「リビング」だったり「キッチン」だったり、「浴室」「トイレ」「収納」「寝室」「子ども部屋」などなど「何を目的とした場所なのか?」は、ある程度定義されているとは思うのです。

 

 

でも「中庭」って、いちばん定義が曖昧な場所だと思うのです。

 

中庭をあえて「⚪︎⚪︎するところ」と定義するなら「⚪︎⚪︎」は人によって、シーンによって、季節によって、年齢によって、気分によって、天候によって、時間帯によって、人数によって、、、いちばん幅がありません?

 

住まいの「余白」のような中庭は、なんだか都市計画での「公園」みたいな場所ですよね。

住まいを「環境」として考えた時に、全てに使い方の定義が決められた場所に囲まれた生活は、なんだか息苦しい気がしませんか?

 

そんな余白のある環境で、あなたなら何をして過ごしてみたいですか?

 

 

グランピングなど工夫を凝らしたスペシャルなイベントも楽しそうですが、あまり気負わず、マックでも買ってきて、ラグでも広げて、ゴロゴロしながら皆んなで思い思いに気楽に過ごすのも、最高に贅沢な「余白」の使い方だと思ったりして。

 

そんな中庭(余白)ライフ、ぜひモデルハウスでご体感ください。

あ!ソト遊びが心地良い秋の季節になったら、そういうイベントでもしてみよっかな、、、?

 

勝手にマックとコラボレーション企画!

「ソラマドデッキでマックりしてみませんか?」企画

 

なんかマッコリみたいやな、、、

ま、中庭焼肉&マッコリでもいいけど。

 

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