みなさんこんにちは。
ソラマドの造士です。
今日はいわゆる「狭小地」とかについて書きたいと思います。
というのが、いま現在いわゆる「狭小地」に分類されるような土地でのプロジェクトを数件やってまして、いろいろ感じたことを少し書きたいと思います。
これまで狭小地でのプロジェクトは何軒もやってますが、やはり土地から探されるクライアントさんに土地提案する際に、僕らの感じる可能性というか許容量と、一般のクライアントさんが敷地のボリューム感について感じてる許容量には大きな差があります。
なので、僕が探してくる土地でかなり攻めた物件の時は大抵クライアントさんがビビります。
『本当に建つの!?』という反応。
まぁ、、そう思いますよね。
気持ちはわかります。
僕:『大丈夫!建つから!』
クライアントさん:『住めますか!?』
僕:『それは、、、あなた次第!』
ふざけてるように見えるかもですが、本当なんです。
敷地のボリューム感もそうですが、予算的な課題でも同様です。
クライアントのみなさん同じように予算的な課題は当然存在します。
いくらでも掛けて設計して!などという案件はありません。
予算配分を意識して価値観の優先順位を付けながら、3歩進んで2歩下がる的な打ち合わせを重ねてカタチにしていきます。
でも、時々というか、『○○万円で建ちますか?』というシンプルなご質問を頂くことがあります。
答えは、、、『 YES 』です。
でも『(上手に)住めるかどうか?はあなた次第!』でもあります。
ボリューム感(特に床面積)とコストの関係性は比例しています。
つまり、コストを抑えるうえで無視できないのはボリュームのコントロールです。
しかしながら、ボリュームに対してのクライアントさんの許容量は人それぞれです。
ちなみに、床面積23.5坪の平家に6人家族で上手に住んでるソラマドオーナーさんもいらっしゃいます。
さて、敷地と予算の課題はいずれも、僕たち家づくりを計画していく ” プロ ” に試される試練でもあります。
でも、僕は思うのですが、それは一方的に僕たちだけに課せられた課題では無いと思うのです。
言うなれば、、『僕らも頑張るから貴方も頑張れ!』ということです。
横柄に聞こえるかもしれませんが、でも、事実です。
僕らは万能の魔法使いではありません。
与えられた資源と環境を最大限に活用して、僕らだからできることを提案します。
しかしながら、僕らだけの能力で達成できる課題では無いのです。
つまり『一緒に頑張る』感覚無しでは達成できません。
クライアントさんと僕らの関係性において『一緒に頑張ろう!』とさえも言えない関係なら、家なんか売らない方が良いと僕は思う。
ちなみに僕は「家を売ってる」感覚は全くありませんが、いわゆる住宅会社の ” 営業マン ” に対してのアンチテーゼとして「売ってる」という表現をしただけです。
メンドクサイ奴だなと思われそうですがw
でも、最近チョット面白い話がありまして、、。
とある狭小地案件で、ソラマド設計担当者が産みの苦しみを味わいながら七転八倒で産み出したプランを初回のプラン提案を受けたクライアントさんから、、『この難しい狭小地ですごくまとまってると思うけど、、、無駄がない、、。』という感想があったのです。
「無駄がない、、。」
(住まいの)設計という立場から、最低限というか最大限というか「道具」としての機能は絶対不可欠な要素です。
当然ながら、与えられた環境での最大限の生活道具としての「機能」と「佇まい」、「光と風」「プライベート感(狭小地だからこその)」「駐車場の必要台数」「予算的な課題」などなどの課題をクリアするアプローチを頭の中で何十回も構築しながら壊して再構築して壊して、、そして産み出した結果、、、「無駄がない」。
『無駄が嫌』という方も居れば、予算が多少膨らんでも『無駄を楽しみたい』という方も居ます。
なるほど〜、、、、。
要は『僕たちも頑張るから、貴方たち(井内&造士)も頑張れ!』と言われた気がしております。
そんなクライアントさんも居るわけです。
今度、再度、仕切り直しのプラン提案。
有難し!
ガンバロ。
ねw