voiceソラマドに住む人たち

interview東邸

東邸 完成後インタビュー

戸建て・リノベーション

「舞台」に「天窓」!?も。
家族それぞれのやりたいことを叶えた、リノベーションの家

東 公平さん・真弓さん

「ここが本日のソラマドの家!?」。うっかり見過ごしてしまいそうな、一見ごく普通の3階建ての佇まいに、パキッと目を引く黄色い玄関ドアが個性を物語る、東邸。

全く想像がつかないなか、ちょっとドキドキしながら扉を開けたその向こうには、外観の印象をいい意味でくつがえした、解放感たっぷりなセンスのいい別世界が完成していました。

出迎えてくれたのは、「スリッパはないですよ。そのままどうぞ(笑)」と、とても気さくな雰囲気のご夫妻。中古一戸建てのリノベーションという選択をしたその背景には、以前暮らした集合住宅での経験や、家族への思いがたっぷりと込められていました。

新築マンション住まいから、
中古鉄骨造3階建てリノベを選択した、新しい暮らし

正直、外観からは、どんなおうちなのか想像がつかなかったのですが、天井も高くてリビングもすごく広いですね。何畳くらいあるんですか?

 

公平さん2階のこのリビングは多分38帖くらいはあると思います。

 

真弓さん壁も仕切りもないし、家具もほぼないですからね。

 

壁も仕切りもないリビング

 

壁のある以前の和室(ビフォー) <以前の和室(ビフォー)>

 

こちらに住む前は賃貸に住まれていたんですか?

 

真弓さん いいえ、新築の分譲マンションに約8年住んでいました。

 

 

新築マンションから中古の戸建てへの住み替えなんですね。なぜまた中古住宅を購入されたのですか?

 

公平さん 中学生と小学生の子どもがいるんですが、だんだん2人とも成長し大きくなってきて、マンション暮らしが窮屈になってきたのと、もともと僕らは新築マンションを購入する時から、「いつかは中古住宅を購入してリノベーションした家に住みたい」という目的があったんです。

 

 

そうなんですね。新築の戸建てではなくて、あえて「中古住宅」にこだわったのはなぜですか?

 

公平さん もともと古民家とかが好きで。いつかはそういう場所で暮らしたいなぁと。

 

 

しかしこちらの物件はどうやって探されたんですか?

 

公平さん 中古住宅を探そう、ってなって探していたんですけど。これが結構苦労したんですよ。

 

真弓さん 子どもの学校のことなどもあり、以前住んでいたマンションから生活圏を変えたくなかったので、マンション周辺の中古物件を不動産屋さんに問い合わせたりして探したんです。でも大分駅にも近く立地も良い場所だったとういうのもあり、なかなか見つからなくて。ふたりで近所を散歩しながら自力で家探ししたりもしました(笑)。
「とにかくボロボロでもいいから、どこか空き物件ないかな」って。でも、本当になくって。

 

そんなある日、主人の仕事の関係で、やりとりさせていただいている銀行の担当者さんが「あそこどうですか?」って指さして教えてくれたのが西大分の、この物件だったんです。

 

ソラマドキッチンから見たリビング

 

<以前のリビング(ビフォー)>

 

公平さん 僕が地盤調査を行う会社を営んでいるんですけど、会社はそこ(斜め前を指して)でして。最初「え?あそこ?ですか?」って。
1年間くらいかけてずっと家探しをしていて見つけられなかったのに、最終的に出会ったのが偶然にも自分の会社の目の前っていう…ビックリでした(笑)

 

 

「探していたものは実はすぐそばにあった」って感じですね(笑)。

 

公平さん いや、もう本当にそうです。

 

 

国道10号線沿いのここは、別府市方面にも大分市街中心部にもほど近くて、利便性もいいですよね。実際に紹介されて、最初は悩みましたか?

 

おふたり いえ「ここにしよう!」って即決でした(笑)!

 

ふたりの笑顔

 

以前のキッチン(ビフォー) <以前のキッチン(ビフォー)>

 

真弓さん ここなら子どもたちの学校区もギリギリ変わらないし、会社もすぐそこだし。

 

公平さん 国道沿いなんですけど外観が地味なので(笑)、なんかみんな目に留まりにくいみたいで。でもそれも穴場感があっていいです。黄色い玄関もしっかり目印になっています。

 

 

そうそう、黄色い玄関扉!インパクトありますね。これはどちらのアイデア?

 

真弓さん 私です。黄色って何かカワイイじゃないですか。今ではこの玄関を目印にみんなきてくれます!

 

黄色い玄関扉

 

玄関ビフォー

<玄関ビフォー>

想定外の提案に心惹かれた、家づくり

ソラマドさんでリノベーションをしようと思ったきっかけは?

 

公平さん もともとソラマドの造士さんとは、以前から仕事でお付き合いがあったんです。

 

真弓さん 私、マンションを購入したときかする時だったか、ソラマドさんのお家が好きでモデルハウスに見学に行ったことがあって。以前からソラマドファンだったんですよ(笑)。

 

ソラマドファンの真弓さん

 

 

じゃあ最初からソラマドさんにお願いしよう!って決めていたとか?

 

真弓さん 結果的にはそうなんですが、実はソラマドさんにお願いする前に、大工をしている友人にお願いしようかと思っていたんです。でも友人のところだと、かなりリノベーションに時間がかかるということと、友人は「こういうふうにしたい」というのがはっきりしていれば、そのイメージで作ってくれるというタイプの人で。でも、その時はまだ私たちも家づくりの全体像というか、明確なイメージが湧いてなかったんですよね。

 

そんな時、ソラマドさんにもしお願いしたら、どんな提案をしてくれるんだろうって思って。聞いてみたいなぁ、ということでお願いしたんです。

 

 

ソラマドさんの提案のどんな部分に惹かれましたか?

 

公平さん まず一番最初にスケッチプランを見せていただいたときにもう、ソラマドにしよう!って、即決でした。僕は仕事柄、図面とか結構見るんですけど、他社さんとは全然違うなぁって。図面の段階で、すでに型にはまらない感じのアイデアが面白くて。

 

真弓さん 「ソラマドさん一択!」でした。よそのハウスメーカーや工務店とかも全く眼中になかったです。私は、やっぱりソラマドキッチンが特にいいなぁって思っていて。ソラマドさんのお家には憧れはあったので。

 

 

打合せから完成まで、どのくらいの期間がかかりましたか?

 

公平さん 打合せから完成まで約半年くらいでした。着工までは、結構何度も打合せさせてもらって、月1回は来てくださいましたね。着工から完成までは引っ越しの時期などもあったので、だいぶ急ピッチですすめてくださいました。

 

 

壁で区切られた空間から開放され、
のびやかに自由に暮らしたい

ソラマドでリノベーションするなら「絶対こうしたい!」というテーマみたいなものってありましたか?

 

真弓さん 「壁で仕切られた家は造りたくない!」ということと、「家具を置きたくない!」というのがありました。

 

 

確かに。リビングは仕切りがまったくないですね。広いし天井も鉄骨むき出しなのがまたカッコいい。

 

公平さん 前の持ち主さんは、高齢の方が暮らされていたんですけど、その時は天井もあったし普通に仕切られた空間で和室もあったんです。お仏壇スペースや押し入れとかもあって。

 

真弓さん 前に住んでいたマンションは確かに新築でキレイでしたが、壁で仕切られた空間に、ダイニングテーブルや収納棚などの家具を置いていたのでかなり狭くて。だから、とにかく壁のない空間を作りたかったし、収納をたっぷりととりたかったんです。

 

 

リビングに「能」の舞台。子供の成長を見守る日常

キッチンの横は少し段差のある「舞台」みたいになってますね。

 

真弓さん 実はここ、舞台なんですよ。

 

公平さん 子どもが「能」を習っていまして。その稽古場所にもなるしご覧のとおり、長男はここでバスケの練習もしてます(笑)。自由に使えるスペースにしてあげたいなって。

 

能の舞台

 

和室だった能の舞台ビフォー <和室だった能の舞台ビフォー>

 

ホントだ!能の舞台ですね。家に舞台・・・スゴイ発想ですね。

 

真弓さん 新しく家を作るにあたって「我が家には何が必要か?」って考えた結果、子どもの能のお稽古場を作ろうって!

 

公平さん 「舞台を作りたいんです」ってソラマドのダイスケさん(設計担当)にリクエストをしたら、提案の段階で図面にはもう「舞台」ができていました。

 

真弓さん 舞台の奥は全てクローゼットなんですけど、押し入れ級の収納があって。もともと押し入れだったのですごくゆとりのある収納スペースです。

 

 

初めて図面を見たとき、どうでしたか?

 

真弓さん あ、でも最初に完成イメージのCGを見せてもらったとき、こんなこといったらいけないんですけどちょっと引き気味にはなりました(笑)。能の舞台というリクエストをしたからなんですけど、本当にCGのクローゼットの扉に「松」の絵が描かれてて(笑)。松の絵は最終的には省きましたが、最初の段階でそこまでイメージを描いてくれたことにすごく感激しました。

 

 

もう、能楽堂ですね(笑)。あと舞台の隣に小さな畳スペースがありますが・・・これは?

 

小さな畳スペース

 

以前の板の間付近(ビフォー)

<以前の板の間付近(ビフォー)>

 

公平さん これは僕が、畳が欲しかったんです。畳があると落ち着くんですよね。畳にごろんと寝転がったり、子どもの能を見たり。くつろぎスペースです。リノベーション前は雪見障子があって板の間みたいになっていたので、それを残そうかとも悩んだんですが。

 

真弓さん 能の観覧席ですね。

 

公平さん 能の世界を堪能できる特等席です(笑)。

 

 

いいですねぇ〜。生活空間の中に「舞台」。東家ならではの場所ですね。

 

真弓さん そうですね。私はキッチンで料理しながら、子どもの能を見れるのでうれしいです。

 

 

ソファのあるリビングのフローリングも木材ではないんですね。

 

ソファのあるリビング

 

ソラマドキッチンあたりのビフォー

<ソラマドキッチンあたりのビフォー>

 

公平さん はい。タイルにしました。タイルのほうが気持ちよさそうだったので。

 

真弓さん ここは家族でカラオケする場所でもあります(笑)。

 

 

カラオケする場所を指す真弓さん

 

リビングあたりのビフォー <リビングあたりのビフォー>

 

天窓は造れなかったけど、念願の天窓ができた!?

前の家主さんの時から、お家は3階建てだったんですよね。

 

真弓さん そうです。今は1階がガレージで2階がリビング・キッチン、お風呂や洗面、トイレ、3階が寝室と子ども部屋、ランドリールームにウォークインクローゼット、あと私のちょっとした仕事スペースがあります。実はこのお家には、もともとエレベーターがついていて、それをどう活用しようかと考えていました。

 

公平さん 3階の仕事スペースに来客があるときに、2階の生活空間を通らずエレベーターで直接3階へご案内できるようにしました。これもダイスケさんからの提案でした。

 

真弓さん この1階から直接3階に行けるという設計も、ソラマドさんだから実現できたのかもしれません。

 

公平さん エレベーターをなくすのも結構な予算がかかるといわれたので、このアイデアを聞いたときすごくいいなと思って取り入れました。

 

真弓さん ただこの3階には窓が少なくて。明るくしたいので最初「天窓」をつけたかったんです。でも結構費用がかかるという話で。それで取り入れたのがこの「天窓照明」なんです。

 

天窓ライト

 

 

これは何ですか?天窓風のライト!? 本物の天窓みたいですね。

 

真弓さん リモコン操作で、青空になったり夜空にしたりできるんです(笑)。

 

公平さん 我が家の核です(笑)。いや結構このライト珍しいみたいで、これもダイスケさんからの提案でした。でも、正直ダイスケさんも最初は冗談半分というか、「こういうのもあるよ」くらいの提案だったと思うんですが。

 

天窓の説明をする公平さん

 

真弓さん 私が「それ、いいね!」ってなって(笑)。まさか、本当にこのライトをつけるとは思ってなかったかもです。でもつけて良かった!雨の日でも青空が見れるし、仕事や家事の合間に窓を見上げて癒されています。

 

こだわりを実現できた家づくり。
でもまだまだアップデートしたい

今回新たに家づくりをされるなかで、おふたりの意見が割れたりとかありましたか?

 

公平さん ないですね。ほぼほぼ彼女が決めてくれたというか(笑)

 

笑う公平さん

 

真弓さん 私がいろいろ取り入れたいこととか、アイデアをだしてそれを最後に主人に伝えて「はい、オッケー!」みたいな感じです(笑)

 

公平さん 僕が決めたことで変えられた部分もありますけど(笑)。でもそんなに意見が割れるとか、そういうのはないです。

 

 

おふたりってじゃあ普段からあまりケンカとかもしないタイプ?

 

真弓さん あ、少ないですね(笑)。もうだってこっちが・・・広い心の持ち主なので(笑)。

 

 

ご主人、すごく大らかな感じ、伝わってきます(笑)。

 

公平さん 彼女のアイデアも、すごく無茶ぶりとかじゃないっていうのもわかってるんで。

 

真弓さん 私たち実は高校の同級生だったんで、もう知り合ってからは30年は経っているので。もう大体、相手がどう思っているとかどうしたいんだな、とかはわかるというか(笑)。

 

 

高校からの同級生!じゃあお付き合いも長かったんですか?

 

真弓さん いやずっと友人で、お付き合いしたのは1年くらいなんです。

 

公平さん ちょっといろんなエピソードがあって、気づいたら家まで建ててました(笑)

 

 

すごい縁。お互いを昔から知っているからこその信頼関係が今に続いている感じですね。今回の家づくりでお子さんの反応はどうですか?

 

真弓さん マンションよりもやっぱり広々していているからここがいい!って言ってます。ただ、前より学校が遠くなったのはちょっとブーイングですけど(笑)。

 

 

でもやっぱり今のこの広いお家は、お子さんにとってはのびのび過ごせていいですよね。

 

真弓さん マンションに住んでいた頃は、子どもたちが走り回ったりするたびに、私が「うるさいよ~!」って叫んでました(笑)。やっぱり下の階や隣の方とかに気をつかいながら生活していましたから。

 

公平さん 今はもう、子どもたちはやりたい放題(笑)。でもそういう家にしたかったし、マンションの時のようにいろいろ気にしなくてよいのが一番ラクです。

 

真弓さん 今はもう、家の中で前みたいに叫ばなくなりました(笑)

 

 

リノベーションした新しい住まいの住み心地はどうですか?

 

真弓さん 家での時間を落ち着いて過ごせるようになりました。以前は、ゆとりのある空間が部屋のどこにもなかったので。家の中でみんなで過ごすメインの場所が白くて壁のない空間、心地いいです。

 

公平さん キッチンに立って作業してても、みんなでワイワイできるっていうのもいいです。前は対面キッチンじゃなかったので孤立感があったし。みんなで時間を共有できるのがいいですね。

 

ソラマドキッチンに座るふたり

 

 

憧れのソラマドキッチンの使い心地はどうですか?

 

真弓さん 最近やっと使い勝手に慣れてきました。テーブルが広いのはやっぱりいいですね。で、想定内ではありましたが、子どもたちはソラマドキッチンのテーブルで宿題してます(笑)。

 

公平さん 想定内、想定内。

 

 

ソラマドでのリノベーション、率直な感想は?

 

公平さん リノベーション前の状態を僕たちは見ているので。あれからここまで、自分たちが求める家になったことは、すごいなって思いましたし、ソラマドさんにお願いしてよかったなって思います。

 

 

リノベーションの醍醐味ってやっぱり「変化」を感じられるところですよね。

 

公平さん 造士さんも完成後、「よかった〜なんとかなった!」っていってました(笑)。

 

真弓さん 鉄骨むき出しの家とかってあんまりないじゃないですか。でもソラマドさんの提案はもう最初から「天井を剥いで、鉄骨出しましょう」みたいな。そういう斬新なアイデアに惹かれて、実際に取り入れてよかったなぁって思います。

 

天井を見る真弓さん

 

 

リノベーション、大成功という感じですかね。

 

真弓さん はい。でも実はまだ私たちは家を作っている途中、という感じなんです。これで完璧じゃないっていうか。今から暮らしていく中で、どんどん更新していきたいって思ってます。それが家づくりの楽しさや面白さでもあるし、我が家らしいというか。

 

公平さん なので今もまだダイスケさん、何回も来てくれてます(笑)。昨日も3階の部屋の戸を1個付けたりしましたし。

 

真弓さん 「なんかちょっと違うな」みたいなのを私はスルー出来ないので(笑)。これからも黄色いドアの先には見た目と全然違う世界が広がってて、来てくれた人が「なんかここどこに来たん!?」って驚いてくれるような家を作っていきたいです。

 

真弓さん

 

暮らしながら、家づくりをじっくりアップデートしていくのも楽しそうです。これからお子さんの成長にも合わせて、変化していきそうですし。お子さんが大きくなったら、またその時は、ご夫婦ふたりの空間としても生まれ変わりそうですね。

 

真弓さん でもふたりになったら、それこそ広すぎるかもなぁ。

 

公平さん 淋しくなりそう(笑)。

 

真弓さん その時は、ホームステイのホストファミリーでもしようか(笑)!

 

天井の鉄骨が剥き出しリビングのビフォー

 

 

〈編集後記〉

 

穏やかで優しい表情の公平さん、明るくてはつらつとした印象の真弓さん。


初対面という感じがしない気さくでフラットなお二人の人柄が、型にはまらないアイデアが詰まった新たな住まいと、心地よく重なっているなぁと感じました。

 

東ご夫妻が思い描いていた暮らしを実現できたのは、それまでの暮らしから得た経験や、お子さんの成長や自分たちのライフスタイルの変化に合わせて「何が必要か」「何を取り入れたら今まで以上に楽しくなる?」をつねに追求してきたからではないでしょうか。

 

インタビューにもあったように、まだまだこれからも、「進化」しつづけそうな東家。
自分たちの心地よさとアイデアを積み重ねながら、家族が集う空間が変化していくワクワク、愉しんでくださいね。

 

 

 ──この記事を書いた人
ライター/清祐 智絵
大分県大分市在住。媒体を問わずさまざまなジャンルの取材・執筆活動を行う。一児の母。インタビューを通じて、ソラマドの家のオリジナリティあふれる家づくりで生まれたエピソードや、それぞれの家族の暮らし方の取材をとおして「ソラマドに住む」人たちのストーリーを綴っている。

 

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