voiceソラマドに住む人たち

interview姫野邸(大分市)

姫野邸_着工前インタビュー

新築

広い敷地に、あえて小さな平屋の家。
暮らしの価値観や未来を見据えた住まい

姫野 紳太郎さん(43)
   育美さん (41)

今回お話を伺った姫野さんご夫妻は、高校生の息子さんがいる3人家族。のどかな自然が広がる大分市東部にある約300坪の広大な土地に、自分たちの暮らしに対する価値観にフィットする家を実現しました。

取材させていただいた頃は、ちょうど新居が完成(引越しはまだ)されたばかり。間もなく、念願のマイホームでの暮らしがスタートするというなかでのインタビューとなりました。

姫野さんファミリーは、ご主人の紳太郎さんの仕事の都合で、約10年前に北九州へ。さらにその後、佐賀県鳥栖市へ転勤となり、8年間の鳥栖での暮らしを経て今回、紳太郎さんの故郷である大分での暮らしを始められます。

しかも、紳太郎さんは引き続き赴任先の鳥栖で単身赴任生活、奥様の育美さんと息子さんの晃くんは新居で、という2拠点での暮らしになるのだそう。

今後のライフスタイルも見据えつつ、ご夫妻のこだわりが詰まった家づくりについて、いろいろとお話しを聞かせてくださいました!

叶えたのは、これからの暮らしを考えたコンパクトな家

 

今回お家を建てられた土地を選んだ理由について教えてください。

 

紳太郎さん実は土地自体は、10年前に購入していました。僕の実家から車で5分くらいの場所になります。高台に位置していて、周囲は本当に何もなくて静かな場所です。

土地を購入したのは、福岡の北九州市に住んでいた頃でした。その時は大分ではなく、北九州に家を建てようかと考えていたんです。

しかし、実家の親にその旨を話したところ、「大分ならもっと安くて広い土地があるんじゃないか」という話になり。大分で土地を買うことを決めました。

ただその時は福岡暮らしだったので、すぐに大分で家を建てるためというより、いずれ大分に戻ったときのために、という感じでした。

 

 

それにしても土地の敷地面積が300坪とは、かなりな広さですよね。

 

紳太郎さん この土地は「市街化調整区域」という法律の影響を受ける場所でして、家などを建てる際にいろいろと制限を受ける地域なんです。そのため敷地の半分が農地、もう半分が宅地という形で購入しました。ちょっと特殊な土地という点と、自分たちの暮らしへの価値感やイメージを考え、家自体は床面積23坪と小さな家にしました。

 

 

具体的に家づくりに対して、どんなイメージを描かれていたんですか?

 

紳太郎さんうちは3人家族ですし、近い将来、息子が家を出て自立するかもしれないこと、あと自分たちの老後を考えると、そんなに大きな家はいらないよねって。

 

 

土地が広いと大きな家を建てたくなりそうですが、将来のことも見据えて、冷静にイメージされたんですね。

 

育美さん当初から2階建ての家というのは想定になかったです。高台で風が強いというのもありますが、歳をとったときに2階建ての家は必要ないかもと。 

 

紳太郎さんカッコいいおしゃれな家にしたいだけじゃなくて、シンプルで無駄のない、飽きのこない家を作りたかったんです。

 

 

そうなんですね。しかし、大分での暮らしはまだ先のこととお考えだったなか、家を建てることになったのはなぜですか?

 

紳太郎さん約3年くらい前に、鳥栖から大分へ帰省したついでにハウスメーカーさんのモデルハウスを見学に行ったりはしていました。その時点では、大分に家を建てるとは決めてなかったんです。そんな中、僕の母が腰を悪くし、父が老々介護のような状態になってしまって。妻が「近くにいたらお世話とかできるのにね」と言ってくれたのがきっかけでした。

 

 

育美さん、理解がありますね。素晴らしい。

 

育美さんお義父さん・お義母さんのこともありましたし、ちょうどその頃、息子が中3で受験生だったんですが、高校に上がるタイミングで大分へ引っ越すのもありなのかなぁって。

 

紳太郎さんでも僕の仕事は鳥栖なので、どうしようかと悩みました。息子に「大分に家を建てようと思うだけど、お母さんと二人で暮らせる?」と、相談したら「いいよ」って言ってくれて。

 

育美さんただそうなると、主人は鳥栖で単身赴任となり、私と息子のみで新居での暮らしをスタートさせることになるので、そこは少し悩みました。

 

紳太郎さんちょっと寂しい気持ちもありましたが、将来いずれは大分で暮らそうとは思っていましたし、このタイミングで大分に家を建てなければ、もう大分に住むことはないかもなと。また、息子の進学のタイミングとしても、ちょうどよかったですし。妻と息子の後押しもあって、大分に家を建てよう!となったんです。

 

 

息子さんは鳥栖での暮らしが長かったと思いますが、そのあたりはどうでしたか?

 

育美さん息子はサッカーを本格的にやっているんですが、高校進学は親元を離れて他県の強豪校へ行くなどの選択肢も考えたんです。でも、本人が親元にいたいというのもあったようで。話し合って大分市内の、サッカー部が盛んに活動している高校に進学することを決めました。

 

 

3人の置かれている状況もじっくり考えての決断だったんですね。

 

紳太郎さん妻がずっと「家を建てたい」という思いが強かったのもあります。北九州時代からいつかは家を、と話していたので。

 

育美さん私自身、実家がけっこう人が集まる家だったので、自分も家庭をもったらいつかは家を建てて、お客さんが来て楽しく過ごせるような暮らしをしたいと思っていたんです。

 

ソラマドの家の、心地よい空気感のデザインや設計に心ひかれた

 

では大分で家を建てようと決めてから、どうやってソラマドを知ったのですか?

 

紳太郎さん 北九州で家を探しているときに、ハウスメーカーさんとやり取りしていた時期があって。その時、担当の営業マンの、押しの強い営業トークに違和感というか、モヤっとしたものを感じた経験がありまして。

 

育美さん そんな経験もあったので、土地が広いのでハウスメーカーで家を建てたらきっとかなりコストもかかるだろうと思い、ハウスメーカーでの家づくりは考えていませんでした。自分たちの想いが叶う家を作るなら、絶対工務店がいい!と思い、ネットで検索していた時にソラマドさんを見つけたのが最初です。

ホームページ見て「ここいいなぁ」って思って、私がモデルハウスの見学予約をしました。

 

紳太郎さん 今回の家づくりに限らずですが、妻は結構、行動力があるんですよね(笑)。僕はその逆。いろいろ考えて決める慎重なタイプなんで。ソラマドの造士さんからもスゴイ真面目。真面目過ぎって言われます(笑)。

 

 

何となく想像がつきます(笑)。初めてモデルハウスを見たときの印象は?

 

育美さん 衝撃を受けました(笑)。

 

紳太郎さん 僕もそこは妻と同じでした。梁のある天井とか、漆喰の壁とか、いいなぁって。

 

 

ソラマドのスタッフの、最初の印象はどうでしたか?

 

 

紳太郎さん ソラマドの造士さんはハウスメーカーの営業さんとは全然違って、ラフな感じが今まで出合ったことない人、というのが率直な印象です。一般的な営業マンのように、カッターシャツとか着ているところをみたことないですし(笑)。

 

育美さん モデルハウスに最初に伺ったときも、一軒家にお邪魔するみたいに「いらっしゃい」っていう感じでした。

 

紳太郎さん グイグイくる感じじゃなくて話も聞いてくれましたし。シンプルに家づくりをお願いしたいなって思えたので、前に進めました。

 

長い縁側や薪ストーブなど、のびやかで豊かな暮らしを愉しむためのこだわり

 

間取りがとてもすっきりとしていて、シンプルですね。無駄のない造りが暮らしやすそうです。こだわりポイント、いろいろ教えてください。

 

紳太郎さん まず外壁は妻の希望で「黒」と決めていたんですが、ソラマドさんの提案で「焼杉」を採用しました。味わい深い風合いと質感に仕上がりました。

 

 

薪ストーブも取り入れたのですね。

 

紳太郎さん これは二人で決めました。うちの父が山を持っていて薪があるんです。僕がいずれ大分に戻って暮らそうと思った理由のひとつとして、サラリーマン勤めが終わった後は、地域に根差した暮らしをしたいと思っていて。自然の資源もあることだし、薪ストーブのある暮らしは手間もかかるかもしれないけど、面白そうだなって。

 

育美さん 薪ストーブをつかってピザ焼いたり煮込み料理なども作ってみたいですね。

 

 

 

いいですね。長い縁側も気候や天気のいい日は、最高のスポットになりそうですね。

 

紳太郎さん 玄関とリビングやキッチンに間仕切りをせず、目の前に縁側を設けてもらいました。おかげで開放感もたっぷりになりました。

 

 

おもに育美さんが、毎日過ごすであろうソラマドキッチンはどうですか?

 

育美さん 憧れのコの字型のキッチン、今から使うのがとっても楽しみです。天板の色はウォールナットにしてもらって少し落ち着いたトーンにしました。

 

 

他に育美さんがこだわった箇所とかはありますか?

 

育美さん 外に犬洗い場を作ったことです。お湯も使えるようにしてもらいました。私がずっと家を建てたいと思っていた理由のひとつが、「犬を飼うこと」なんです。私自身、動物のトレーナーになるための専門学校に通い、ペットショップで働いていたこともこともあり、「家を建てたら絶対に犬を飼う」と決めていました。

 

 

おぉ、それは楽しみですね〜。息子さんも喜びそう。紳一郎さんのこだわりポイントはありますか?

 

紳太郎さん 僕はソラマドキッチンに座って、大好きなサッカー観戦をテレビで楽しみながらお酒を飲みたいです。スポーツバーみたいな感じで、サッカー好きの仲間と集まって過ごせたらいいですね。今回それを実現するために、65インチのテレビを買いました(笑)。

 

 

 

息子さんもサッカーをしているし、いいですよね。

 

紳太郎さん 息子とはサッカーが共通の話題にもなっていますし。僕自身も久留米のサッカーチームに所属しています。妻も鳥栖に住んでいる頃から地元のサッカークラブ(サガン鳥栖)のファンになり、今では僕以上にJリーグに詳しいんですよ。

 

育美さん 鳥栖に住んでいるときは、休日のたびにサッカー観戦に行っていたので。サガン鳥栖の試合の試合が生で見れないのが残念ですが。新居の大画面で堪能しようと思います。

 

予算面の不安は、プロに相談しながら解消

 

家づくりで皆さん気になるのが予算面ですが、姫野家の予算についてはどうでしたか?

 

紳太郎さん 予算面は僕が一番悩んだ点です。基本的にビビりなので(笑)。まずはこの先、住宅ローンを支払っていけるのかという不安はありました。そこでファイナンシャルプランナーの方に試算を一緒にしていただき、アドバイスもしてもらいました。

プロに相談することで、お金の見通しや計画性をたてることが出来てよかったです。

 

 

家を建てるときって、このタイミングだからと予算面で無理するケースも聞くことがありますが、現実を見据えているあたりも素晴らしい。

 

 

育美さん 無理しすぎたら暮らしを楽しめなくなるのも嫌でしたし。予算を大きく上回るようなことはしませんでした。

 

紳太郎さん そういう意味でも、ソラマドの家は僕たちの理想と現実の両方を、良いカタチで着地した家づくりができたと思っています。

 

家族3人それぞれに新たなペースで、日常を積み重ねていく

 

紳太郎さんは、鳥栖〜大分を行き来しつつの生活、育美さんと息子さんは、大分の新居で大分での新生活となりますが、お家でまずやりたいことは?

 

紳太郎さん まずは妻と息子が、大分での暮らしに馴染んでもらえたら。あと僕自身、もうずっと所属するサッカーチームに足を運べていないので、引越しと新生活が落ち着いたらサッカーやりたいですね。

 

育美さん すでに息子は大分の高校に楽しく通ってくれているので安心しています。私自身のやりたいことは、早く愛犬を迎えることです。実はもう、迎え入れる子は決めているんです(笑)。しつけとかも久々に挑戦しようと思っています。

 

 

 

ご夫婦、親子それぞれの暮らしのペースやスタイルが生まれる新たな暮らしのスタート、楽しみが盛りだくさんですね。「姫野家スタイル」をじっくり少しずつ作り上げてください。

 

 

 

~編集後記~

 

真面目で慎重派な紳太郎さんと、行動力のある育美さん。

子育ても折り返しを過ぎ、40代のご夫婦だからこそ抱える問題や不安は

いろいろあれど、一つひとつ丁寧に物事に向き合う姿勢が

家づくりにもしっかりと反映されているように感じました。

 

今も愉しみたい。50代、60代、それ以降の人生も、もちろん愉しみたい!

だからこそ、叶えたい家(理想)と、叶えられる家(現実)を

ちょうどよいバランスまで追究し、念願のマイホームを叶えられていました。

 

家族3人それぞれが、環境や状況が変わっても今を愉しみながら面白さも、時に大変さも味わいながら日々を歩んでいきたい、という気持ち。素敵です。

 

大好きなサッカーを家族で(愛犬も交えて)観ながら、

のんびりと穏やかな時間を過ごしてください。

 


──この記事を書いた人
ライター/清祐 智絵
大分県大分市在住。媒体を問わずさまざまなジャンルの取材・執筆活動を行う。一児の母。インタビューを通じて、ソラマドの家のオリジナリティあふれる家づくりで生まれたエピソードや、それぞれの家族の暮らし方の取材をとおして「ソラマドに住む」人たちのストーリーを綴っている。

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